阪神・大山 弾弾上昇!“4番の責務”果たし4連敗から脱出 2戦連発、先制3ランで大勝呼んだ!
「オープン戦、阪神7-0オリックス」(25日、京セラドーム大阪)
春眠から完全にお目覚めや!!阪神・大山が初回、2試合連発となる2号3ラン。先制弾で初っぱなからチームを勢いづけて、4連敗から脱出する大勝へと導き、“4番の責務”を果たした。
熊谷の四球とノイジーの右前打で、いきなり迎えた1死一、三塁の大チャンス。カウント1-1から山崎福の129キロフォークを完璧に捉えた。高々と舞い上がった打球は、阪神ファンで黄色く染まった左翼席へと着弾。2戦連続でアーチをかけても浮かれるそぶりは皆無で、口を横一文字に結んだまま、ベンチで出迎えたナインとグータッチを交わし、静かに喜びを分かち合った。
24日・オリックス戦で飛び出したオープン戦1号までには60打席を要したが、それからわずか3打席での第2号。打撃不振から一気に抜け出して、右肩上がりを印象づけた。「いい流れで回ってきたチャンスでしたし、甘い球を一発で仕留めることができてよかったです。しっかりと自分のスイングができたと思います」と納得の一発となった。
光る2四球
3打数1安打で、効果的な二つの四球も選んだ。五回はフルカウントからしっかり見極めて満塁機へとつなげて、七回にも1死走者なしから選球眼を光らせ出塁し、糸原の適時打で6点目のホームを踏んだ。状態が上がってきた主砲を、岡田監督も「フォアボールのな、見送り方もだいぶようなってきた感じはあるよな。やっぱりな」と認めた。
開幕戦までいよいよ26日がラストゲーム。「良いところも悪いところもあるので、しっかり反省して、あとひと試合なので頑張ります」。苦しみ続けた3月だったが、最終盤にコンディションを急上昇させて、『3・31』の4番にどっしり座る。