阪神・青柳 0封でも反省しきり 3四球&毎回走者 5回で108球「無駄なボール多い」
「オープン戦、ヤクルト0-8阪神」(17日、神宮球場)
スコアボードに並べた5つのゼロに満足はしていない。降板後、阪神・青柳晃洋投手の表情はこの日の曇り空のように浮かなかった。
「0でしたけど、別にそんなところは求めてないので。最近では一番悪いピッチングだったと思います」
開幕投手が内定している右腕。ふさわしい成績を残すためにも、厳しい言葉で自己評価した。3四球を与えるなど毎回走者を背負い、今年最長5回を最多108球と球数がかさんだ。「無駄なボールが多かったのと、前回の反省で、追い込んでからのボールが甘かったので、そこを狙いにいきすぎた結果、フォアボールになった」と原因を分析。「ツーシームを2回投げて、同じ外れ方でボールになった。そういうのは論外」と猛省した。
岡田監督も「ちょっと重いな。1番から9番まで目いっぱいいこうとするから」と指摘。「もっと遊んだらええんや。下位打線とかな、2、3球で打たすとかな、それでええんよ」と注文した。
それでも、本塁を踏ませなかったところは、さすがの実力だ。二回は安打と味方失策で1死一、二塁とピンチを招いたが、内山、沢井を連続三振に。連続四球などで招いた三回2死満塁の危機も、宮本を右飛に打ち取った。ここまでの実戦で初めて球数100球を超えたが、「体的には全然大丈夫ですね。そこをクリアできたのは良いこと」と順調だ。
自身初の大役まで、残り1戦。オープン戦で反省点が出たことを吉と捉え、総仕上げを図っていく。