阪神・ドラ1森下 開幕3番イケる!勝負強いん打 “本番想定”演出の得点圏代打で右前へ

 「オープン戦、阪神4-5日本ハム」(11日、甲子園球場)

 阪神・森下翔太外野手(22)=中大=が11日、“本番想定”で演出された得点圏の場面で勝負強さを示した。日本ハム戦(甲子園)の六回、犠打から生まれた好機に代打で出場し、適時打とはならなかったものの右前打を記録。絶対に一本が欲しい場面で結果を残し、開幕3番候補としての資質を発揮した。12日には自身初めて、巨人との伝統の一戦(甲子園)に挑む。

 右翼スタンドから響くチャンステーマに、森下は強振で呼応した。得点圏での執念が乗り移ったかのように、白球が外野芝生に弾む。ここぞの場面でHランプをともし、森下がスラッガーとしての真価を証明した。

 1点を追った六回。近本が四球で出塁し、続く小幡が犠打を決めて1死二塁。必ず1点が欲しい“本番想定”のシチュエーションで、代打で登場し、直球に詰まりながらも右前打をマークした。適時打とはならなかったが、岡田監督が「そろそろそういう感じのゲームをつくっていかんとアカンよな」と、1死を犠牲にして作った場面で結果を残した。

 状況的に逆方向へのゴロで進塁打の選択肢もある中「(その場面で)進塁打はほとんど考えないですね」とキッパリ。犠牲の上に成り立ったチャンスで、求められるのは走者を“進める”ではなく、“かえす”役割であることを自覚していた。

 中大時代に3番で起用し続けていた清水達也監督(58)は「チャンスでの(打席の)入り方というのはいいものを持っている」と証言していた。アマチュア時代に幾度となく経験してきたであろう、犠打で生まれる得点圏での打席。その場面での勝負強さを持ち合わせているが故に、指揮官から3番候補として名前が挙がるのも不思議ではない。

 代打で出る直前には、10日に直球で中飛に打ち取られていた宮内がマウンドへ。「イメージはできていた」と事前に直球に狙いを絞った中で見事に捉えた。前回対戦の球筋の記憶から的確に狙い球を絞る作業は、何度も同じ投手と対戦するシーズン中には必須。“本番仕様”の脳内整理もした中で、価値ある一本を放ってみせた。

 12日に甲子園で行われるオープン戦は、自身初となる巨人戦。宿敵との対戦を前にするも、「(心境は)普通ですね」と全く動じない。14日からはDeNA2連戦(横浜)、17日からはヤクルト3連戦(神宮)と同リーグのライバルとの前哨戦が待ち受ける。

 「いつもと変わらず、最善を尽くす」と背番号1。不動のメンタルでスラッガーの役目を果たしていく。

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