阪神・佐藤輝に“地獄キャンプ”予告 馬場コーチ「甘やかすことを俺はしない」
阪神・佐藤輝明内野手(23)が24日、馬場敏史内野守備走塁コーチ(57)から“地獄キャンプ”を予告された。同コーチは三塁守備の強化へ一切の甘えを排除する考えを示し、「危機感を持ってやってもらわないと。甘やかすことを俺はしない」とキッパリ。三塁固定構想を持つ岡田監督も奮起を促した。
このままではホットコーナーを任せられない。昨年の秋季キャンプから指導している新任の馬場内野守備走塁コーチは、佐藤輝の三塁守備を不安視していた。「基本がちゃんとできていない子だから」とバッサリ。三塁守備強化へ、地獄の猛特訓が宜野座で始まる。
「佐藤も悪かったら監督がどう言うか分からないし、その辺は危機感を持ってやってもらわないと困る。こっちは甘えさせない。甘やかすことを俺はしないので、そこはしっかり本人も自覚しながら来てくれると思う」
昨秋から佐藤輝を指導し、弱点を見抜いた。「(捕球を)グラブさばきだけでやってしまう。スローイングも適当といったらおかしいけど、もっとステップして投げないといけないところを(手先で)スローする」と本人にも指摘した。
昨季までの2年間は三塁守備がメインではなく、右翼守備に入ることが多かった。内外野両方の準備をしており、「継続的にサードを守っていないので、(内野専門の)人よりは出遅れている部分はある」。佐藤輝は昨秋、侍ジャパン強化試合に参加しており、秋季キャンプ参加も短期間だった。同コーチは三塁守備に集中できる今春からは徹底的に鍛えていく方針だ。
1年間、三塁で固定するためには「信頼されないと一番ダメ」と馬場コーチの口調は厳しい。「信頼されるように、投手が打ち取った打球を確実にアウトを取る。確実にやってほしい」。西武・源田など名手を育ててきた同コーチが、みっちりと守備の基本をたたき込んでいく。
岡田監督も「継続してやらなあかんと思うよ。内野守備コーチからしたら頭の痛いところちゃうか。昨秋のキャンプもあんまりいい形で終われてないもんな」と佐藤輝の奮起を促す。不動の三塁手となれるか-。主砲候補にとって勝負の1カ月が間もなく始まる。