阪神・高山 岡田監督に必ず恩返し 覚悟の8年目新人王の輝き再び!!「岡田さんになってなかったら」

 1軍キャンプが決まり、意気込む高山
 秋季練習で高山(9)に笑顔で声をかける岡田監督=22年10月25日
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 阪神・高山俊外野手(29)が22日、鳴尾浜の球団施設を訪れ、岡田彰布監督(65)への恩返しを誓った。昨季は2年ぶりの1軍昇格を果たすも結果を残せず。プロ8年目のシーズンに向け、「岡田さんになってなかったら今年、やっていないかもしれない」と悲壮感をにじませた。2年ぶり1軍キャンプスタートとなり、「本当にそういう結果で返したい」と不退転の覚悟を明かした。

 ラストチャンスになるかもしれない。勝負の1年へ偽らざる思いを語った。今季迎えるプロ8年目。岡田監督の期待に応えたい。そして今まで以上に強い覚悟がにじみ出た。

 「本当、岡田さんになってなかったら今年、やっていないかもしれないのでね。やっぱり人一倍強い気持ちはあるし、そういうのをキャンプでぶつけられたらなと思います」

 15年度ドラフト1位で入団。16年には134試合出場で打率・275、8本塁打、65打点をマークし新人王に輝いたが、2年目以降は低迷した。昨季は4月9日・広島戦(甲子園)で代打で2年ぶりに1軍出場を果たしたが、6月下旬に右膝蓋(しつがい)骨を骨折。1軍出場は38試合、打率・189にとどまった。

 そんな苦悩続きで崖っぷちに立たされていた中、岡田監督の就任はまたとないチャンスだった。「そら力はあるよ。なかったらあんな打てへんよ。こんな状態で終わったらもったいないやんか」と秋季練習から気にかけてもらい、直接指導を受けることもあった。19日には2年ぶりの1軍キャンプスタートも決定した。

 ただ、状況は厳しい。左翼の本命は新外国人のノイジー。右翼は前川、井上、ドラフト1位森下ら若手に加えて島田、板山らに可能性があり、争いは熾烈(しれつ)だ。それでも思いは揺るがない。「そういうチャンスをいただいたことを、なんと言ったらいいんだろう。本当にそういう結果で返したい」。自身をアピールする機会を与えてくれた岡田監督へ、結果で恩返ししていく覚悟だ。

 4月に30歳を迎える。現在はパワーを上げながら体を絞っている段階だといい、1日にとる水分量も意識するなど体調管理により気を配っている。「この時期にできることは100%、精いっぱいやって臨めると思うので、今持っているものをしっかり出せたら」。キャンプから全力でアピールし、今季こそ必ず復活してみせる。

 ◆外野争いの現状 岡田監督はセンターラインを固定する考えを示しており「中堅・近本」は確定している。左翼は本命ノイジーにミエセスが続き、両新外国人に期待が寄せられている。最激戦区は右翼だ。和製大砲候補の前川、井上は1軍キャンプスタート。ドラフト1位・森下は右脚肉離れで2軍スタートだが、2月中旬には1軍に合流する見通し。島田、板山や経験豊富な原口らも定位置をうかがう。左翼を主戦場とする高山だが、右翼争いも流動的。両翼のどちらかを奪いにいく形になる。

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