阪神・岡田監督「大吉」引いてアレに吉兆 神戸での〝アレ・パレード〟も約束
阪神・岡田彰布監督(65)が5日、西宮市内の甲子園室内練習場で行われた年賀式に参加し、初詣参拝した際に「大吉」のおみくじを引き当てたことを明かした。おみくじの番号も「11」と縁起が良く、18年ぶりアレへ吉兆となった。午後には新年のあいさつで神戸市内のデイリースポーツ・神戸新聞社を訪れ、神戸パレードの実現を約束した。
悲願の“アレ”へ、これ以上ない吉兆だ。新年早々、岡田監督は強運を発揮していた。毎年恒例となっている西宮市内の越木岩神社への初詣参拝で「いいシーズンになりますように…」と祈願すると、おみくじで「大吉」を引き当てたという。
「大吉や、大吉。凶引くよりはええやろ。ええの引いた方がな。そりゃええことばっかり書いてたわ(笑)」
ここ数年、おみくじの結果は気に留めなかったが、2008年以来15年ぶりに虎将に復帰した今回は違う。「11番の大吉やったからな。えらいエエ番号やなあと思ったけどな」。18年ぶりのアレを予感させるような「1」が2つも並び、縁起も良い。お守りとして、そっと財布に忍ばせた。
越木岩神社だけでなく、自宅近くの鷲林寺へも初詣。おみくじは「吉」だったといい、「(越木岩神社の)大吉だけ持って帰ってきたわ。吉は向こうにくくってきたわ」とニヤリ。ただ、球界最年長となる知将は神様だけに頼るつもりはなく、「自分らの力で野球せなあかんのやから」とキッパリ。今季にかける言葉に覚悟がにじんだ。
「最後こういう大役を引き受けたので、とにかく1年目から全力で。人生の集大成かも分からないし、それを若い選手に全力でぶつけて、最終的にアレを勝ち取るという気持ちでやっていきたい」
年賀式のあいさつでも球団職員120人を前に「全身全霊を懸けて頑張る」と決意表明した。チーム、フロント、球団スタッフを含めて「チーム阪神」と表現。「現場だけではなかなかいい数字を残すことができない。協力お願いします」と一致団結を呼びかけた。
年が明け、ナインの動きも本格化。自主トレが各地で始まり、新人合同自主トレも間もなくスタートする。正月は「駅伝で必死なっとった」と笑う岡田監督も「そら徐々になるよ。なって当たり前やんか」と野球モードにシフト中。「楽しみが大きいよな」とキャンプインも待ちきれない様子だ。球団史上初となる「うさぎ年初V」へ、希望に満ちあふれた1年が幕を開けた。
◆来社した岡田監督が神戸市内での“アレ・パレード”を約束した。「当然“アレ”を目指していく」と改めて18年ぶりの奪冠を宣言。改発社長も「ぜひとも神戸で“アレ・パレード”ができるように」と願った。2003年は兵庫、大阪でパレードが行われたが、05年は兵庫県が財政難で断念。大阪・御堂筋のみの開催となっており、甲子園のある兵庫県民にとっても悲願となる。15年ぶりに虎の指揮官に復帰した岡田監督は「沖縄でユニホームで全員集まる、ひと回りもふた回りも大きくなった選手が姿を見せてくれるのが一番。早く2月1日が来ないかなという楽しみがある」とキャンプインを心待ちにした。
◆鷲林寺 兵庫県西宮市の六甲山麓にある高野山真言宗の仏教寺院。833年に淳和天皇の勅願(ちょくがん)にて、弘法大師により開かれたとされる。弘法大師が、オオワシを封じ込めた桜の霊木で刻んだ十一面観音が本尊。ぜんそくなど喉の病除けの観音さまとして知られる。紅葉の名所で、秋には多くのハイカーが訪れる。阪急バス「鷲林寺」から徒歩20分。
◆越木岩神社 兵庫県西宮市の山手に鎮座する神社。ご神体は周囲約40メートル、高さ10メートルの巨大な霊石「甑岩」(こしきいわ)。大坂城築城時に、石垣として切り出そうとした際に白煙が立ちのぼり、そのすさまじい霊気に断念したという伝説がある。白い竜が棲み着いていると言われ、パワースポットとしても知られている。境内の森は兵庫県の天然記念物に指定。主に子授け・安産祈願に御利益があり、「泣き相撲」などの行事も有名。阪急甲陽園駅から徒歩15分。
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