佐藤輝 阪神2年目オフ史上最高8500万円更改 来季は「アレ」「流行語になるでしょ」

 阪神・佐藤輝明内野手(23)が1日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、4300万増の8500万円でサインした。2年目オフでは、14年・藤浪と並ぶ球団史上最高額に到達。「スター選手」への階段を上るために、来季は30発以上、100打点を目標に設定した。今年はヤクルト・村上の“村神様”が流行語大賞となったが、来年は自身のバットで“アレ”(優勝)を大賞にする。(金額は推定)

 紺色のスーツにえんじ色のネクタイでバチッと決めた佐藤輝が、納得の表情で契約更改を終えた。2年目で初の全試合出場達成などが評価され「一発でサインさせていただきました!!」。倍増以上の昇給を勝ち取り、喜びが隠しきれない。

 今季は打率・264、84打点、11盗塁など1年目から軒並み数字を上げた。本塁打は4本減って20本だったものの、ルーキーイヤーからの2年連続20発は阪神では69、70年の田淵幸一以来2人目の快挙だった。また、34本の適時打はセ・リーグトップ。108試合で4番を務め、ポイントゲッターとしての期待に応えた。

 「勝利に結びつくような打点も増えたと思うので、それは去年に比べていい点ですね。全試合出られたところは良かったかなと思いますけど、まだまだ物足りないとは感じる。それは来年に向けて頑張っていきたい」

 自らに限界は設定しない。来季はキャリアハイの成績を目指す。その一つに挙げたのが100打点だ。「打点も100というのはすごく大きな目標。そこに向かって頑張りたい」。岡田監督からは試合を決める「勝利打点」を求められ、本人も役割を理解している。

 「まだまだ勝てる試合があったので、来年はそういう試合でもっと打てるように。競っている場面、負けている場面で逆転するような一打は、成績も印象も変わる。スター選手になっていくにはそういうところも必要なのかなと思っています」

 本塁打が減少した一方、二塁打35本、三塁打8本と長打の数は多かった。ただ「あと一伸び、フェンス直撃みたいな打球がすごく多い気がして」と悔しがった。「あと何メートルか飛ばして、ホームランというのが理想。30本はまだいけていないのでいきたいです」と、23年は進化の跡を示す。

 今季、歴代日本選手最多の56号を放ったヤクルト・村上の愛称「村神様」が流行語大賞に選ばれた。次はその座を阪神が奪う。「(狙うは)“アレ”でしょ。優勝したら絶対、流行語になるでしょ!!」。来年3月に24歳で年男となる佐藤輝が、球界の主役になる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス