阪神・湯浅が岩貞の残留喜ぶ「正直残ると思ってなかった(笑)」 侍Jでの豪華交流も明かす
代表メンバーとして侍ジャパンの強化試合に参加していた阪神・湯浅京己投手(23)が12日、鳴尾浜で行われている秋季練習に合流した。充実の表情で、日本代表としての約1週間を振り返った右腕。他球団の投手との貴重な交流や、国際試合での心境などを語った。
また、FA権を行使せずにチームへの残留を決めた岩貞と久しぶりに談笑。残留表明時のやりとりを明かした。
一問一答は以下の通り。
-侍ジャパンの強化試合を終えて
「短い期間でしたけど、本当に自分にとってプラスの時間になったと思いますし。すごい楽しかったです」
-新しく学んだことは
「スライダーとカット系を。横の変化をずっとほしいと思っていて、カットボールとか練習して、(今季)試合でもちょっと投げたりしましたけど。色んな方の握りとかを聞いて、ちょっと試したいなと。投げられそうなのもあったので、試していきたいなと思ってます」
-特にどの投手の
「(オリックス)山崎颯一郎さんのスライダー。カットっぽいボールは、すごいコントロールしやすそうだなと。今永さんとかもカットとかどういう感覚で投げているか聞いたりして。いろいろ試してやっていきたいなと」
-カットボールを習得すれば、来年以降も幅が広がる
「真っすぐ、フォークだけよりも。自分が今投げているスライダーも縦の、カーブっぽいやつなので。横の(球速)140キロ前後、140キロ超えれば良いなと思うんですけど。横の変化球が投げられれば、投球の幅も広がると思いますし。ゲッツーとかほしい時とかに狙ってとれたりできるようになると思うので」
-今季「ここでカットがあれば」と思った場面があった
「試合中はそこまで考えていないので、思ったことはないですけど、ずっと横の変化があればとキャッチボールで練習していたので。横の変化を自信持って投げられるくらい、開幕までに練習したいなと思います」
-縦振りの投手だと難しさも
「はい。(-その辺りのコツを聞いた)颯一郎さんも縦(振り)だと思うので、どういう感じで投げているのかとか気になってましたし。(巨人)大勢とかにも、横(振り)ですけど、握りとかを聞いたり。(巨人)戸郷とか(ロッテ・佐々木)朗希とかにも聞いたりして、投げられそうなものを試していきたいなとは思ってます」
-大勢の存在
「同級生ですし、本当に、この期間でめちゃくちゃ仲良くなったので。シーズン中はやっぱり良い刺激もらってましたし。負けたくないという気持ちもあってずっとやってきたので。仲良くなって、今は同じチームなので良いかもしれないですけど、シーズン始まったら、そういうわけにはいかないので。来年も良い刺激しあいながらもっと上を目指していければ。良いライバルとして」
-クローザーの心構えを聞いたりは
「そこはあまり聞いてないですね」
-オールスターの時は緊張していたが、今回は積極的に交流できた
「オールスターで一緒だった戸郷とか(ヤクルト・高橋)奎二さんとかがいたのでオールスターの時よりはスッと入れましたし、オールスター行って良かったなと(笑)」
-大勢とは、どちらから声をかけた
「戸郷と東京ドームのロッカーが隣で、その横が大勢だったので。戸郷としゃべってて、その流れで大勢ともしゃべるようになって、そこからずっと結構一緒にいました」
-逆にオーラがあって、まだ近づきにくかった選手はいたか
「ピッチャーは特にいないというか、先輩方も優しく話しかけてくれましたし。野手の方とは練習時間とかも違うので、あまり話せなかったですけど。でも結構、色んな方と話できたかなと思います」
-栗山監督からはミーティングなどで何か言葉があった
「シーズン終わった後なので、ケガしないようにとか、体のこととか、めちゃくちゃ気を遣って声をかけたりしてくれていたので。選手のことをめちゃくちゃ気にしながらやってくれているんだなとは思いました」
-WBC使用球やロジンなどへの対応は難しかった
「そうですね。試合になるとまた違った感じで、砂とかもんでるので。キャッチボールとかではだいぶ良い感じで投げられるようになって、いるかなと思って試合行ったらまた感覚的に握ったら違ったりするので。1球、1球、違ったりするので。その辺の対応は試合でしか感覚的にもつかめないので、難しいところだなと」
-国際試合で外国人打者と対峙(たいじ)。普段と違いは
「一昨日は感覚的に、そんな余裕なかったです(笑)やばいなと思いながら投げて(笑)普段と見え方とかも違って。何もかもうまくいかない日だなと思いながら投げてました」
-ボールへの対応という面で
「ボールも引っ掛かるし、ホームベースまでの見え方も、いつもより感覚おかしいなと思いながらマウンド立ってて」
-札幌ドームは初めて
「初めてです。めちゃくちゃ硬いです。掘れ方も変で、めっちゃ、この辺(足元)も引っ掛かってたんですよ、投げる時に。色んな要素が合わさって」
-頭の中は、慌てていた
「投げてる時は『どうにかなるやろ』と思って投げてましたけど(笑)投げ終わっていろいろ考えたら、そういう日もあるんかなと思って。そういう経験ができたのは良かったかなと思いますし、来年にもつながると思うので。そういう時にこそ、どう抑えるか。普段投げてる球場でもそうなるかもしれないので。今年初めての感覚だった。最後なので、もっと感覚良く投げたかったですけど、良い経験はできたかなと」
-しばらくはノースロー
「そうですね。秋季練習中は投げなくて良いかなと自分の中では思っていて。『この2日間は調整で良いよ』と福さん(福原2軍投手コーチ)が言ってくれているので。次のクールからは、投げること以外は全体練習に入ると思うんですけど、とりあえず、この2日間は秋季練習に合わせられるように調整していきたいなと思います」
-岩貞が残留。シーズン中はキャッチボールのペア
「正直、残ると思ってなかったので(笑)(笑)めちゃくちゃうれしいですし、決まった日にニュース見て『来年もキャッチボールお願いします』ってLINEしました(笑)」
-返信は
「『だり~』って(笑)『よろぴく』って」
-久しぶりに会話
「自分がノースローなの知ってて、『キャッチボールやる?』って言ってくれてたので(笑)いつも通りのサダさん(岩貞)だなと来年も楽しみになりました(笑)」