阪神・佐藤輝〝シン・超人〟弾で逆転CS導く 本塁打「一番得点に」まずは2年連続20号や

 声を上げ、練習に励む佐藤輝(撮影・飯室逸平)
 打撃練習に汗を流す佐藤輝
 広島戦へ向け、調整する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が22日、甲子園に隣接する室内練習場で練習に参加し、残り4試合に向けてホームランへの意欲を口にした。球団では田淵幸一しか達成していない、新人から2年連続20本塁打まであと1本。前夜、引退試合に臨んだ糸井から後継者に指名された〝シン・超人〟がアーチ量産でチームを逆転CSに導く。

 チームの暗雲を振り払うような大きな一発がほしい。糸井の引退試合から一夜明け、佐藤輝はいつもと変わらぬ様子で黙々とバットを振り込んだ。「チャンスでヒットを打つことが得点や勝ちにつながる」。残り4試合。2年連続20本塁打に王手をかけている中、主軸としての自覚と共に、アーチへの本音ものぞかせた。

 「ホームランが一番得点になると思うので、しっかりどんな形でも打点を挙げられるように頑張ります」

 プロ2年目はここまで139試合で打率・264、19本塁打、82打点。打率、打点は昨年以上の成績だが、最もこだわる一発が減ってしまっては満足できない。入団から成長を見守る矢野監督は「状態がというか…」と冷静に課題を分析する。

 「トータルで言えば今の実力だと思う。それを受け止めてもっと良くなるようになっていかないとダメ。ホームランがあるから怖さはあると思うけどバッテリーからしたら攻めにくさはあまりない」

 今季は主に4番で奮闘も、6日から6番に降格。前夜も初回に2点適時打を放って以降は音無し。同点の延長十回1死一、二塁でも見逃し三振に倒れた。井上ヘッドは「矢野監督のこだわりの一つとしてスタメンからは外さない。俺はそれでOKだと思う。監督のチームだから。だからってアイツが2年目だから許されるとは思わない。もう少し自覚が芽生えてくれないと」と注文を付けた。

 殻を破る絶好のタイミングかもしれない。前夜、糸井が引退会見で「超人」の後継者を「テルに決まってるんじゃないですか、ハッハッハ」と明言。引退セレモニーで花束を手渡した際も「頑張れよ」とエールを送られ、自然と自覚は高まる。

 「チャンスはあるんで、ホントに目の前の試合を勝っていくことしかできないと思うので頑張ります」

 チームは4連敗で5位に転落。CS進出へ崖っぷちの状況だが、この日DeNAに敗れた3位・巨人とのゲーム差は1・5に縮まった。23日に対戦の広島・大瀬良とは通算10打数3安打。昨年はマツダスタジアムでの最終戦でアーチをかけた。ファンもその再現を願う中、〝シン・超人〟の意地の一発で望みをつなぐ。

 ◆佐藤輝の21年マツダ最終戦本塁打 21年10月24日、マツダスタジアムでの対広島最終戦で二回に右翼席最上段へ先制の24号3ラン。自身92打席ぶり本塁打で、チームを4連勝へ導くとともにシーズン最終の中日戦(甲子園)での逆転優勝へ望みをつなげた。

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