糸井引退会見 一問一答(2)「優勝は経験したかった」「甲子園での興奮は忘れません」

 阪神・糸井嘉男外野手(41)が13日、西宮市内で引退発表会見に臨んだ。「41歳まで野球ができて本当に幸せでした。この年までやらせて頂いた阪神タイガースには本当に感謝しています」と柔和な表情を浮かべ、阪神移籍の決断や優勝への強い思いを振り返った。

 以下は一問一答(1)の続き。

 -17年からは阪神。この6年間はどんな時間?

 「いやあやっぱりパ・リーグから移籍してきて、本当に衝撃を受けたというか。ファンの声援、熱狂的なファンの声援、マスコミとかもそうですけど(笑)、全然違うなと。そこに本当に衝撃を受けました。そんな甲子園球場で初めてプレーさせてもらって胸が高鳴ったというか、長年やっている中でタイガースに移籍しても、すごい胸が熱くなかったというか。そんなところで野球ができて、最後そこで終われるというのは僕の中で本当に幸せです」

 -メディアを通して「勝ちたい、絶対勝つ」と話してきた。阪神での優勝への思いが強かった。

 「はい。もちろん。FAの時に力を貸して欲しいと言われて入団したので、絶対に優勝は経験したかったんですけど、それはちょっと心残り。できなかったというのは僕の中では心残りなんですけど、これからそれは今の選手たちが絶対に叶えて欲しいなって。今年もまだチャンスはありますし」

 -糸井選手と言えばケガに苦しむ時間が多かったが、その中で支えとなったものは。

「支えたもの?ケガをして支えた?そうですね、やっぱり病院の先生、治療院の先生には本当にお世話になりましたし、もうホンマにできひんくらいの体になったこともあった。それでもやっぱり野球が大好きですし、常に向上心というのを持ってやってきたので、常に満足することなく、また明日、また明日と言い聞かせてやってきた。そういうのがあったと思います」

 -本当に数々の記録を残してきたが、一番誇れる記録は。

 「記録ですか?そうですね…首位打者とか、盗塁王とか記録、タイトルを獲らせていただきましたけど、誇れるとなると、記録ではないんですけど、やっぱりピッチャーから野手になると決断した時からの出来事というのは、アスリートとして、選手として誇れるかなと思います」

 -当時は投手から野手で大成した例も少なかった。その中で結果を残したが、できる自信はあった?

 「正直…ありました。ハッハッハ。そうですね、すいません質問もう一回いいですか(報道陣爆笑)」

 -投手から野手に転向。なかなか例がない中、糸井選手を突き動かしたものは

 「質問変わった(笑)。いやもうやっぱり本当にその時にこの世界の厳しさ。2年くらいで『もう糸井君使えないよ』と言われたので、本当に厳しさというのを思い知らされました。そこからやっぱり僕も練習やったり、全て見直して打ち込むことにしました」

 -糸井選手は記録だけでなく、記憶に残る選手だった。一番、印象に残っていることは?

 「難しいなあ…、記録、記憶に残ると言って頂いてうれしいんですけど、いっぱいありすぎてもう、昨日も思い返していてありますけど…。WBCもそうですし、この3球団のことだったり、でもやっぱり甲子園で初めて大歓声の中でプレーさせてもらった時のあの興奮というのは、本当に忘れません。本当に忘れないですし、幸せでした」

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