阪神・近本 止まらん!9戦連続安打 2年連続最多安打へ 村上と1差デッドヒート
「DeNA9-2阪神」(9日、横浜スタジアム)
2年連続の最多安打へ前進だ。阪神・近本が先制適時打含む2安打1打点。9試合連続安打で9月の月間打率・464と勢いは止まらない。今季145安打はリーグ単独トップ。1本差のヤクルト・村上らとデッドヒートを繰り広げている。
持ち味の超積極打法がさく裂した。初回、連続四球で無死一、二塁。近本に対してもボールが2球続いた。だが、お構いなしとばかりに3球目の変化球を打ちにいってファウル。そして4球目のカットボールを右翼へはじき返した。
今季はすでに自己最多となる37四球をマークしているが、積極性は不変だ。「相手からもらったチャンスだったので、思い切ってスイングしていこうと思っていました」。打線に勢いをもたらし、続く大山の犠飛を呼び込んだ。
三回1死一塁からは中前へクリーンヒットを飛ばし、今月4度目のマルチ安打をマーク。村上に最多安打争いに敗れれば“4冠王”を許す可能性も。ヒットメーカーの意地に懸けて、ツバメの主砲の前に立ちはだかる。
ペナントレースの大詰めを迎える9月に合わせてシーズンを戦う近本。この好調は計算通り。CS争いが残るチームの中で輝きを放っていく。