青柳また勝てず 阪神エースの貫禄取り戻せ 「申し訳ない」今季ワースト6回5失点

5回、逆転を許し顔をしかめて悔しがる青柳(撮影・田中太一)
 6回、村上に52号ソロを浴びる青柳(撮影・飯室逸平)
 6回、村上(手前)にソロを許す青柳(撮影・田中太一)
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 「阪神6-8ヤクルト」(6日、甲子園球場)

 試合終盤に強まった雨が、冷たく降り注ぐ。チームで必死にもぎとったリード。それだけに、悔やまれた。阪神・青柳晃洋投手(28)は5試合連続で白星ならず。またしても、今季13勝目はお預けとなった。

 「野手がつないで逆転してくれたにもかかわらず、自分のふがいない投球のせいでチームに迷惑をかけてしまい、申し訳ないです」

 高々と上がった白球を、目で追うことはなかった。1点ビハインドの六回。先頭の村上に投じた外角直球を完璧に捉えられた。打球はバックスクリーン左へ飛び込む52号ソロ。青柳が今季、村上に浴びた初めての本塁打だ。

 何とか粘りたかった。三回まではヤクルト打線を完璧に封じ、上々のスタート。四回1死一、三塁の場面では3ボールから村上に先制の右前適時打を浴びるも、後続を断って最少失点でしのいだ。直後に、チームは逆転に成功。久しぶりの白星の権利をつかみたいところだったが…。

 3-1の五回。安打と四球などで1死二、三塁とピンチを招くと、1番・山崎に甘く入った直球を捉えられ、同点の右越え2点適時打を許した。なおも1死三塁では、中村に中犠飛を献上。あっという間に勝ち越しを許すこととなった。

 6回102球を投じ、今季ワースト5失点と頼みの大黒柱が崩れた。自身の黒星こそ消えたものの、チームは5時間超えの死闘の末に敗戦。矢野監督は「あそこの回(五回)はやっぱり踏ん張るってところが、流れの中でも大きかった。結果的にはあの回が…」と言葉を絞り出した。

 Aクラス争いが白熱する中、登板前には「そういうのを考えすぎた結果、良い投球ができなかった。僕が投げた試合は勝つっていうイメージくらいで」と気の持ち方を話していた右腕。残り15試合。何とか、何とか、最後に意地を見せてくれ-。

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