阪神・藤浪 超すっぽ抜け大暴投も大崩れせず 4年ぶり3連勝逃すも耐えた6回3失点

 6回、藤浪の投球が大きく逸れ梅野は捕球できず、巨人に3点目を献上する(撮影・飯室逸平)
 6回、暴投で失点する藤浪(撮影・田中太一)
 6回、暴投で丸(右)の生還を許した藤浪は顔をしかめて悔しがる(撮影・田中太一)
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 「阪神1-7巨人」(3日、甲子園球場)

 再び前へ進み始めた今季。復活を遂げた阪神・藤浪晋太郎投手だからこそ、もったいなかった。18年以来となる4年ぶりの自身3連勝、今季の甲子園初勝利をつかむことはできず。「調子自体は悪くなかっただけに、要所でなんとか粘り切りたかったなと思います」と振り返った。

 「余計な失点もしてしまいました」と悔やんだのは、1点ビハインドの六回だ。先頭・丸にストレートの四球を与え、その後1死一、三塁とピンチを招いた。ここで、若林に投じた2球目・カットボールがすっぽ抜け、懸命にジャンプした梅野の頭上を越す大暴投に。3点目を許し、右太ももをバシッとたたいて顔をしかめた。

 踏ん張っていただけに、痛恨だった。同点の五回には、先頭・吉川が放った打球に対し、近本が目測を誤り、中越え三塁打を献上。続く大城に左前適時打を浴び、勝ち越しを許した。それでも、後続をピシャリと断って最少失点に。簡単には崩れなかった。

 6回97球を投じて、5安打3失点、5奪三振。1軍再昇格後は5試合連続でクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をクリアと、先発ローテの一角として信頼を置ける安定感だ。「メカニック的に安定しているのが大きい」と、自信を持って腕を振っている。

 矢野監督も「四球だったり、暴投だったり、あの1点はちょっともったいなかったかな」と六回の場面を指摘しつつ、「調子自体はね、最近のいい状態を保ってる」と右腕の投球を評価した。

 「反省すべき点をしっかり見つめ直して、今後に生かしていければと思います」と先を見据えた背番号19。この日の悔しさを必ず晴らしてくれると、多くの虎党が信じている。

 ◆3連勝ならず 藤浪は自身3連勝ならず。直近では18年9月16日・DeNA戦~9月29日・中日戦(いずれも先発)で3連勝した。藤浪が甲子園で最後に勝利を挙げたのは昨年4月16日・ヤクルト戦(先発)。それでも今季は8月6日・広島戦で先発復帰以降、5試合連続クオリティースタート(6回以上自責3以下)&3四死球以下を継続している。

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