阪神・伊藤将がプロ初満弾被弾 六回まで0封も七回痛恨「粘り切れず申し訳ない」
「阪神0-4DeNA」(24日、京セラドーム大阪)
無情の打球がブルーに輝く左翼スタンド方向へ飛んだ。0-0の均衡状態をぶち破る満塁弾を被弾。マウンド上の阪神・伊藤将は口を真一文字に結び、うつむいた。
七回だ。四球などで2死満塁の危機を招くと、1番・桑原に1ボールから甘く入った直球をものの見事に運ばれた。プロ初のグランドスラムを献上。この打席まで13打数無安打に抑えていた相手だった。
試合前まで、今季のDeNA戦は4試合に登板して2勝1敗、防御率0・82。“ハマキラー”の左腕でさえも、DeNAの勢いは止められなかった。7回5安打4失点で今季5敗目。降板後は「ピンチの場面で最後粘り切ることができず、チームに申し訳ないです」と謝罪の言葉を口にした。
ただ、矢野監督は「球数とか相手の様子を見ていてもね、将司(伊藤将)らしいボールが行っているなという感じには思っていた」と投球を評価。「やっぱり点取られへんから、どうしてもピッチャーにプレッシャーかかってしまうしね。ピッチャーだけの責任ではないかなと思う」とかばった。
それだけ、責めようのない投球だった。8回3失点(自責0)の力投も黒星を喫した10日・DeNA戦(横浜)と同じく、序盤は相手先発・浜口との緊迫した投手戦。本来の打たせて取る投球でテンポ良くアウトを重ねた。六回までDeNA打線を3安打無失点に封じ、味方の援護を待ったが…。
これで自身3連敗と苦しい試合が続く。2完封を含む両リーグ最多5完投、防御率2・11と2年目ながら頼もしい活躍を見せる左腕。次こそ9勝目へ-。笑顔の背番号27を、多くの虎党が待っている。
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