【藤田平氏の眼】先が見えない阪神 ミスにベンチワーク…矢野監督の『総決算』が見たい

 「阪神0-4DeNA」(24日、京セラドーム大阪)

 阪神は2位・DeNAとの直接対決に2戦連続で完封負けを喫し、2013年以来のカード負け越しが決まった。今季の零敗は23試合目で1963年の球団ワースト24にあと1に迫った。この試合をデイリースポーツ評論家の藤田平氏が解説。奮起を期待した。

  ◇  ◇

 負け方が悪い。記録に残らないミスにベンチワーク…。2戦連続完封負けから今後の戦い方が見えない。

 まず守備面。先制された七回だ。阪神ベンチは代打・伊藤への申告敬遠を選択した。次打者は浜口。ここまで好投されたこともあり代打を送らせるためだろうが、伊藤との勝負で良かった。なぜなら伊藤将と伊藤は今季対戦がなかったのだから。さらに浜口の代打・関根がセーフティーバント。原口の一塁は本職でないが、チャージすればアウトにできたかもしれない。

 守備のミスで後手になる怖さを持ってほしい。敗戦の布石は五回の二塁・山本の守備だ。1死一、二塁で8番・戸柱のゴロをはじき併殺を捕れなかった。グラブで打球の勢いを殺していたのだから素手で捕りにいっていい。この回は9番・浜口まで回り、次の回は1番からに。こういうところから流れを相手に渡してしまうのだ。

 チームは左の先発投手に9連敗。阪神は上位に左打者が並ぶが、外角球に対し詰まらされる内野ゴロがあまりに多い。お手本は四回の近本の左前打。左方向へ流し打つ意識だ。

 復帰したレギュラーの大山を一塁に戻すプランも検討してはどうか。シーズン残り26試合。今季限りで退任する矢野監督の『総決算』が見たい。

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