阪神・西勇が今季2度目完封 節目の300登板で三塁踏ませず9勝目 G戦17回連続無失点
「巨人0-4阪神」(19日、東京ドーム)
最後の最後まで集中力を研ぎ澄ました。この日投じた122球目。九回2死から岡本和を三ゴロに打ち取ると、阪神・西勇は笑顔で拍手し、喜びを表現。巨人打線をわずか3安打に抑え、今季2度目の完封で9勝目を挙げた。
「昼から誠志郎(坂本)と入念に打ち合わせしましたし。自分の感覚的にも良かった。誠志郎の構えてるところに投げたいボールが投げられる確率が高かったので良かった」
そう振り返ったように、この日は制球力が抜群だった。初回、2死から丸に四球を与えたものの、続く4番・中田を全球シュートで懐を攻め、最後は内角低めにズバッと決めて見逃しの三振。順調に立ち上がると、五回2死まで巨人打線を無安打に封じた。
勢いは衰えない。ハイライトは七回2死一塁の場面。岡本和をスライダーで追い込むと、最後は意表を突くカーブで空振りの三振に。強打者を完全に抑え込み、両手を広げて気迫のガッツポーズだ。
八回は安打と四球などで1死一、二塁と初めて得点圏に走者を背負ったが、後続を断ってスコアボードにゼロを並べ切った西勇。矢野監督も「コントロール、球の切れ、プラスアルファ集中力がものすごい」と信頼して最後までマウンドに送り出した。
7月13日・巨人戦(甲子園)では8回無失点で「完封を狙っていた」と明かしていたが、今季2度目の“伝統の一戦”で見事に実現だ。これで自身は同戦17回連続無失点。チームとしては、5度を記録した13年以来となる今季4度目のG戦完封劇となった。
さらに、この日は節目となる登板300試合目。「入団の時は300登板とかは近い存在じゃなかった。これからもケガなく登板数を重ねていきたい」。これからも頼れるベテランが、チームをけん引する。
◆9年ぶり!巨人戦4完封!! チームとしてはリーグトップ、昨季に並ぶ今季16度目の完封勝利。対戦別では巨人戦が最も多い4度目となった。シーズンG戦4完封は5度を記録した2013年以来。また、今季先発投手によるG戦0封勝利は伊藤将=2度、西勇1度。先発投手3度も13年以来となった。
野球スコア速報
関連ニュース




