阪神・西勇 連勝止まった 初回2失点以降立ち直るも八回痛恨被弾で7敗目「粘りたかった」

 8回、木下に2ランを浴びた西勇はマウンドでガックリ(撮影・山口登)
 先発し、力投する西勇(撮影・田中太一)
 8回、木下に2ランを許し、うなだれる西勇(撮影・田中太一)
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 「阪神0-4中日」(12日、京セラドーム大阪)

 今季自己最多132球の熱投は報われなかった。自身5連勝を狙った阪神・西勇が8回を7安打4失点(自責点3)。6月28日・DeNA戦(横浜)以来となる7敗目を喫した。初回と八回、いずれも2死無走者からの失点が大きく響いた。

 0-2の八回、2死から平田に中前打を許した後、木下にはチェンジアップを左中間席へ運ばれた。大野雄を相手に残り2イニングで4点差となる痛恨の被弾だった。「任せてもらったイニングだったので、最後まで粘り切りたかったです」。八回の攻撃で代打を送られた右腕は、短い言葉に無念さをにじませた。

 立ち上がりも厳しかった。初回2死から中軸の阿部、ビシエド、平田に3連続単打を浴び、先制点を献上。さらに三塁・糸原の適時失策で2点目も奪われた。ベテランらしく、二回以降は立て直した。粘り強い投球で七回までスコアボードに「0」を並べたが、主力を欠く味方打線から最後まで援護は得られなかった。

 矢野監督は「今は苦しい状況やから、やっぱり無駄な点とかをやらないようにしていかないと。そういうところも敗因かな」と振り返りつつ、「勇輝(西勇)は頑張っているけどね」と力投した右腕をかばった。

 勝負どころで踏ん張り切れず、チームは球宴前の7月23日以来となる借金1を抱えた。負の流れを変えられなかった西勇は「また次回、頑張ります」と巻き返しを誓った。残り36試合、奇跡のドラマへ意地を見せる。

2023-11-05
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