「広島５－７阪神」（７日、マツダスタジアム）

　阪神は前夜の悪夢のサヨナラ負けを振り払い、対広島今季初のカード勝ち越し。首位・ヤクルトとのゲーム差も８・５に縮めた。

デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は今後に向け「楽しみな内容」と、初セーブを挙げたケラーら助っ人３人の相乗効果に期待した。

　　◇　　◇

　阪神は今シーズン残りの戦いへ楽しみな内容を見せてくれた。九回に登板したケラーは本来の球威へ上がってきたようだ。岩崎とケラー両者の状態を見て、状況に応じながら、最後を任せる投手をどちらにするか選択することも有効だろう。

　本来、ストッパーとして期待されていた投手。日本の野球や環境にも慣れてきたのではないか。ケラーの投球に関しては、他球団も生で十分に見れていないだけに、今後の戦いへ優位な材料といえる。

　そして打つ方では６番・ロドリゲスと７番・ロハス。五回に２者連続本塁打が出たように“下位のクリーンアップ”としての魅力が示された。ロドリゲスを５番にして、糸原を６番に置くという選択肢もあった中、両助っ人を並べて見事に長打力が発揮された。

　一発のあるバッターが６、７番で並んでいることで相手バッテリーにもプレッシャーをかけられる。大山が不在となった現状の中、この日の一発攻勢は効果的だった。