阪神・大山 先制打ァ!初回に初球をガツン 復帰後2戦連続安打「積極的にいこうと」
「広島5-3阪神」(20日、マツダスタジアム)
スタメン復帰から2試合目となった阪神・大山悠輔内野手(27)が、初回に先制の中前適時打を放った。新型コロナウイルスの濃厚接触者となって一時離脱したが、5番としての存在感は健在。チームの本塁打&打点でトップに立つ右の大砲が、前半戦5割ターンへ快音を響かせ続ける。
痛恨の逆転負けを喫した中、背番号3が確かな存在感を示した。初回2死一、三塁の先制機、大山は初球を狙い澄ましていた。アンダーソンの144キロ直球を捉え、鋭い打球で中前へはじき返した。1軍復帰後2試合目、初の適時打で敵地の虎党を沸かせた。
「2アウトからしぶとくつないで作ったチャンスだったので、積極的に打ちにいこうと思っていた。先制点を取ることができて良かった」。2死無走者から近本が四球を選び、佐藤輝が左前打で続いた。中軸の務めを果たした大山は一塁ベース上で右手を掲げ、安どの表情をにじませた。
新型コロナウイルスの濃厚接触者となり、13日に出場選手登録を抹消された。しかし感染することなく、17日に鳴尾浜での2軍戦に1試合だけ出場し、広島遠征から1軍に再合流。前日19日に定位置の「5番・一塁」に入ると、八回の第4打席で左前に復帰後初安打を放っていた。
ただ、第2打席以降はあと一本が出なかった。3-0の五回は2死から佐藤輝が右中間二塁打で出塁。得点機を演出してもらったが、140キロカットボールで空振り三振に斬られた。3-5と逆転された直後、八回1死一塁の場面は遊ゴロ併殺打に仕留められた。
試合後、矢野監督は「初回も二回もね、2アウトからの得点だったし。そういうところでも、いい攻撃はできたんだけど。そこからやね」と、三回以降に追加点を奪えなかったことを敗因の一つに挙げた。
それでも19本塁打、64打点とチーム2冠の存在感は健在だ。次にファンが待望するのは3日・中日戦以来となる一発。22日からは甲子園に戻って球宴前最後のDeNA3連戦に臨む。ホームの大観衆の前で節目の20号を放ち、完全復活を証明する。
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