【谷佳知氏の眼】30試合連続安打の阪神・近本を支えているのは「打席の中での修正力の高さ」

 「阪神3-2広島」(6日、甲子園球場)

 阪神が接戦を制し、広島戦今季初勝利を挙げた。巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が、阪神-広島戦でデイリースポーツの解説を務め、マット・マートン外野手が持つ30試合連続安打の球団記録に並んだ近本光司外野手(27)の打撃を「打席の中での修正力にたけている」と称賛した。

  ◇  ◇

 四回2死から放った中前打に、近本の対応力の高さを改めて感じさせられた。

 直球を3球連続で見逃してカウント2-1となった後、外寄りの直球をしっかりと捉えて中前に運んだ。初回2死での第1打席は初球のスライダーを打って出て、遊ゴロ併殺打。この試合、初めて振りにいった直球を見事に1球で仕留めた。どの段階で動き始めればタイミングが合うのか。バットをどの角度で出せばどこに打球が飛ぶのか。そのすべてを知っているバッターの打撃だった。

 30試合という長い期間、ずっと状態が良かったわけではないと思う。

 いろんなタイプの投手と対戦する中で、絶好調ではなくても安打を続けてこられたのは、打席の中で相手に合わせてタイミングの取り方やバットの軌道、角度を修正できる力にたけているからだ。本人にしかわからない微妙な感覚の調整がこの1カ月、うまくできているのだろう。

 高い注目を集める中での球団記録達成は、近本にとって大きな自信になるだろう。NPB記録まであと3試合。ここまできたらぜひとも達成してほしい。

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