阪神・ガンケル V撃!16年メッセ以来の猛打賞 投げては七回途中1失点好投2勝目

 「阪神6-1西武」(2日、甲子園球場)

 ホンマにガンケル様々ですわ(泣)阪神はジョー・ガンケル投手(30)の投打にわたる活躍で、連勝&2カード連続の勝ち越しを決めた。打っては拙攻の連続だった四回に風穴を開ける先制適時二塁打、投げては七回途中1失点の好投。右腕の奮闘で目を覚ましたチームは毎回&先発全員で今季最多の17安打。さぁ、きょうは新庄ビッグボスを返り討ちや!

 ほんまに、ありがとう!マウンドを降りる際に降り注いだ盛大な拍手が、この日の仕事ぶりを物語っていた。ガンケルが投げて、打っての大活躍だ。

 「ホームゲームで投げる試合は本当に最高。勝つことに貢献できて良かったです」

 “ガンケルショー”の幕開けは、自らのバットからだった。三回まで7安打を放ちながらも無得点に終わっていた0-0の四回。2死二塁の場面で、2ボールから隅田の甘い直球を振り抜いた。打球は右中間を破り、二走・小野寺が生還。来日3年目にして記録した初打点が貴重な先制点をもたらした。

 「何とかチームメートをかえそうと思って、思いっきり振っていきました」。直前の無死二、三塁のチャンスでは、長坂の中飛で本塁を狙った糸原が好返球に阻まれて憤死。初回から好機を逸し続けていただけに、またしても…。場内に漂った重苦しい空気を、一撃で振り払った。

 第1、第3打席も安打を放ち、「高校以来」という3安打をマーク。阪神の投手では16年・メッセンジャー以来となる猛打賞で驚異の打率・357と野手顔負けの打撃力だ。お立ち台では「あまりバッティングには期待しすぎないで」とおどけたが「ピッチャーが出塁する時はチームに流れをもたらす」と効力も理解している。

 “本職”でも、役目を果たした。抜群の制球力に、女房役・長坂とのコンビネーションで五回まで許した安打は1本のみ。六回は安打と四球などで2死満塁のピンチを招いたが、5番・森を内角直球1球で三ゴロに仕留めた。七回1死一、二塁とピンチを招いたところでお役御免。今季最多105球を投じて6回1/3を5安打1失点で2勝目を手にした。

 ここ2戦は好投しても白星に恵まれない状況だったが「自分の勝ち負けを気にするのではなくて、自分が投げた試合はなるべくチームの勝利に貢献できるように心掛けていました」と右腕。リーグでは最下位ながら、交流戦では首位・ソフトバンク&ヤクルトに1ゲーム差。心優しき助っ人の奮闘でVを視界に捉え、新庄ビッグボスとの注目の一戦に弾みをつけた。

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