岡田彰布氏 直球系に絞られて痛打を浴びた西純 楽天の辛島が「いい手本だった」

 5回、西純は浅村に2ランを許す(撮影・山口登)
 4回、西純は辰己に勝ち越しソロを許す(撮影・山口登)
 3回、西純は浅村に同点適時打を許す(撮影・山口登)
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 「阪神1-6楽天」(25日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が25日、阪神-楽天戦を解説した。阪神は3連勝がストップ。今季初黒星を喫した西純に、直球とフォークを生かす投球術を身につける必要性を説いた。

  ◇  ◇

 先発・西純の交流戦登板は昨年6月6日・ソフトバンク戦以来、自身2度目だった。

 パ・リーグの打者は直球に強い。ソフトバンク・千賀、オリックス・山本、ロッテ・佐々木朗ら、西純よりも直球が速く、フォークを操る投手と対戦している。

 西純は直球が140キロ台後半で、フォークも140キロ前半。球速差が少ないため、楽天の打者は直球待ちで、フォークにも対応してくる可能性を危惧していたが、そういう展開となってしまった。

 前提として、西純の状態も良くなかった。初回から芯で捉えられていたし、フォークがワンバウンドになったり、あまいコースへ抜けたりしていた。状態は今までで一番悪かったかもしれない。

 ただ、三回2死からは西川、小深田、浅村には3球目までに仕留められているが、捉えられたのは直球とフォークだけ。3人連続で直球待ちのタイミングでヒットを打たれた。五回1死一塁の浅村の2ランも直球を打たれている。直球系狙いで打ち返されていた。

 西純は直球とフォークが中心でスライダーやカーブはあまり投げない。現状では球種が少ないから、立て直せる球がないと投球が苦しくなってしまう。いい投手はある球種が悪くても、別の球種を主体に立て直せるものだが。

 ただ、まだ西純は経験を積んでいく段階の投手だ。これから状態が悪い時に軸にできる球種を増やすことや、カーブで緩急をつける投球ができるようになってもらいたい。

 楽天の先発左腕・辛島がいい手本だったのではないか。

 私がオリックスの監督をしていた頃は、若くて140キロ後半ぐらいのスピードが出る印象があったが、今は直球は130キロ台で、タイプが変わっていた。

 100キロ台の抜いたカーブでタイミングをずらし、緩急をつけて真っすぐを速く見せる。打者からしたらタイミングを合わせづらい投球だったと思う。

 西純はいい直球やフォークを投げる。持ち味を生かす術を身につけていってほしい。

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