「ウエスタン、阪神４－５広島」（２１日、鳴尾浜球場）

　阪神２軍は、広島２軍に惜しくも敗れた。

　先発の才木は術後最多１０４球を投じて同最長６回を３失点。打線は、井上にバックスクリーン上部直撃の今季２号、藤田に“プロ１号”が生まれた。

　また、連日キャッチボールを回避したチェンについて、平田２軍監督は「肘の張り」と説明した。

　平田２軍監督の一問一答は以下の通り。

　－才木が６回を投げた。

　「よく６回、１００球を超えたけど、粘ったね。よく粘ったんじゃない？ホームラン２発打たれてるけど徐々に球数も増えてイニングも増やしてというところではよく粘ったと思うよ」

　－球速も安定してきた。

　「最初飛ばして、２イニング目から落ちるところもあったけど、今日はコンスタントに本来のスタミナはまだまだだけど、納得もしてないやろうけど段階を追っていくところなので、粘ったという言葉があれ（適当）じゃない」

　－立ち位置的には競争のなかに入っている。

　「そうそうそう。リハビリ組も外れたし、結果を出さないと支配下の枠も少ないので、そこは結果が出ないことには支配下になれない。１軍に呼ばれる時だもん。これで１軍の伊藤（将）も藤浪もこっちにいるでしょ。そこで支配下になる時は１軍に呼ばれる時じゃないと。ファームで６回投げて支配下にすることはないと思うので、ハードルは高いと思うから、その辺だと思うよ。結果を残しつつ、まだ４月だからね。術後まだあれしてないんで、今の段階ではイニングと球数を増やしていって結果を徐々に出していくっちゅうところよ」

　－井上がバックスクリーンへ本塁打。

　「一発は見事なんだけど、その後がやっぱりな。１本出た後に内容がもう一つ。１本出て喜んでる段階じゃないんでね。俺としたら、見事なホームランだったけど、その後の打席の内容が（井上）広大には上でレギュラーを張るぐらいの力を付けなきゃいかん。一発打っただけで喜んでるわけにはいかん。２割そこそこ…しか打ってないわけでしょ？１打席目に打った後の内容も問われるレベルになってきたっていうことよ。あの１本ごっつかったなぁで終わってたけど、その辺のレベルじゃ困るよ」

　－藤田がプロ初本塁打。

　「（藤田）健斗はファーストもやったりして、バントも決めて、こうやって経験しながら出していこうというところなので。今、勉強しているところ。プロ初ホームランだよ。（１５３打席目）ホームランももちろんだけど、バントとかそういう小技もしっかり決めているし。キャッチャーとして、ホームランやバントを決めたことより、逆転されたところをキャッチャーとしての悔しさ。逆転されたっていうそっちの方よ。やっぱり課題にしなきゃいけないのは。そこを勉強せなあかんな」

　－板山の状態は。

　「自打球を受けて、きょう病院に行って検査してるんじゃない？骨には異常ないと思うけど、念のために。だからサードの片山なんか責められないもん。そこで遠藤とかをファーストとか言えばいいんだけど、キャッチャーでサードもやってそこはアホか！言うわけにはいかん。一生懸命やってくれてるんでね。そこは片山も責められないし。昨日ときょうで悔しい負け方をするのもファームでは勉強なんで。そういう意味では打つ方も守る方もピッチャーも。岩田も、あれじゃ、渡辺には勝てない。岩田とかは、左バッターをきっちり抑えて、（広島）矢野にフォアボールで、逆転されるやん。結局、そういうところをちゃんとしないと。やっぱり結果を残していかないといけないんでね。そういうところで渡辺が支配下になるねんな。きょうは岩田が左バッターをしっかり抑えてくれるようなピッチャーになること。今は（延長）１２回あるから、ワンポイントっちゅうわけにはいかないからね。最低１イニングを投げないといけないんで、もっと勉強せなあかん。フォアボールがいかん、矢野の」

　－チェンがキャッチボールをしていなかった。

　「今回ちょっと肘に張りが出ているので、１回（先発を）飛ばす。だから、明日から（西）純矢、桐敷、森木かな。その順番でいきます。いい試合なのに、もう一息よ。やっぱり３、４、５（番）でホームラン一つだけだからな。やっぱり原口も復帰して３試合目なので、これから調子をあげないといけないし、豊田がセンターで試合と打席を重ねていってくれれば、またいい経験になると思うわ」