阪神・ドラ4右京 あるぞ開幕1軍 掛布以来の48年ぶり快挙へ「堂々」アピールだ
阪神のドラフト4位・前川右京外野手(18)=智弁学園=に14日、開幕1軍の可能性が浮上した。この日、甲子園での投手指名練習を視察した井上ヘッドコーチが示唆。高卒1年目の野手が開幕1軍を勝ち取れば、球団史上1974年の掛布雅之以来48年ぶり。本人は15日からのソフトバンク2連戦に向け、意気込みを口にした。
人生初となる博多の地で勝負を懸ける。前川は「グラウンドに立ったら1年目だとかは関係ないと思うので、そこは自分らしく堂々としっかり試合に入って。結果が出ても出なくても必死にプレーして、たくさん学んでいきたいなと思います」と表情を引き締めた。
アピール次第で目標にグッと近づく。井上ヘッドコーチは「下手したら開幕1軍に置いておこうかとなるところ。野手17人分の1を獲得する可能性はあるよね」と示唆した。怖い物知らずのフルスイングが信条。スタートダッシュを目指すチームの戦力になり得ると評価されている。
“1軍デビュー戦”となった13日・巨人戦(甲子園)ではマルチ安打。首脳陣の期待に応え、15日から始まるソフトバンク2連戦(ペイペイ)の遠征メンバーに追加招集された。同ヘッドは「何か今どきにない、ストーン、ズドーンって感じ。太ももが下半身がしっかりしてて、面構えもいい。Vシネマの悪役で出てきそうな」と魅力を解説した。
阪神の高卒ルーキー野手が開幕1軍を勝ち取れば、1974年の掛布雅之以来48年ぶりの快挙。本塁打王を3度獲得したミスタータイガースと同じスタートラインに立つことができれば、一気にスターダムを駆け上がる可能性も秘めている。
15日は途中出場の見込み。新進気鋭の18歳は超積極的に振る姿勢、追い込まれてからの粘りなど「徹底して意識しながら取り組んできた」と力を込めた。これまで通りがむしゃらに、全力プレーをグラウンドで披露する。チャンスは逃さない。
◆阪神高卒新人野手の開幕1軍 実現すれば1974年の掛布雅之(習志野)以来、48年ぶり。デビュー戦は開幕2試合目だった。なお、1軍公式戦で本塁打を記録した選手は、球団では掛布を最後に現れていない。
また、57年の並木輝男(日大三)が高卒で開幕スタメン。同年3月30日・中日戦(中日)に「6番・右翼」で先発し3打数無安打。投手では13年・藤浪晋太郎(大阪桐蔭)が開幕1軍メンバーに名を連ねた。
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