阪神・藤浪 開幕ローテ当確ならずも「悪くない」快投続きが一転“怪投”5失点

 1回、銀次にタイムリーを打たれて悔しがる藤浪(撮影・飯室逸平) 
 1回、山崎の犠打をグラブではじく藤浪(撮影・田中太一)
 先発した藤浪(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、阪神2-8楽天」(5日、甲子園球場)

 開幕ローテ候補の阪神・藤浪晋太郎投手(27)が今年初の甲子園のマウンドで“怪投”を見せた。楽天とのオープン戦に先発し、4回7安打5失点。球数は100球を数えた。キャンプから好投を続けてきた右腕のまさかの乱調だったが、それでもチームの期待値は不変。次回登板できっちりと結果を残し、ローテ入りに当確ランプをともす。

 キャンプから快投を続けてきた藤浪が甲子園のマウンドで苦戦した。1~9番まで全て左打者の楽天打線に対し、最速157キロを誇る直球主体に勝負。それでも4回5失点と結果は残せず、開幕ローテ当確ランプをともすことはできなかった。

 「調子自体、すごく悪くはなかったんですけど。相手に気持ち良く振られたというか、相手のリズムで打たせてしまった感じです」

 初回でテンポが狂った。先頭・小深田、鈴木大に連打され、続く山崎の投前のバントを藤浪がファンブルして失策。無死満塁から4番・渡辺佳を一ゴロ…かと思われたが、一塁・マルテの本塁送球より、三走・小深田のホームインが一瞬早く、野選で先制を許した。

 最少失点でとどめたかったが、続く銀次には中前適時打、小郷には押し出しの四球と立て直せず3失点。この回、3アウトを取るまでに打者9人&球数43球を要し、約25分間の集中攻撃を浴びた。さらに三回にも3安打され2失点。直球を捉えられる場面も目立っただけに「もうちょっと外のカットやツーシームを広く使えれば良かった」と後悔の色が隠せなかった。

 キャンプ中の実戦では4試合の登板で、防御率1・80。四死球も計3個と制球力も安定していた。開幕ローテの有力候補として申し分ない成績を残してきたが、3月初登板で課題が浮き彫りになり、次回までに修正していく必要がある。

 矢野監督も「全体的には悪くないと思う」と言及しつつ「後ろにファウルが飛ぶ、空振りを真っすぐで取れるかが出てくることは必要。スピード=体感でバッターが速いのかと言われれば、そういう感じではないので」と、直球のさらなる質向上を求めている。

 藤浪も精度向上の必要性を実感しており「もう少し精度良く入れればと思いますし、もうちょっと相手の嫌がる投球ができれば。いろいろ工夫してやっていきたい」と次戦ではワンランク上の投球を狙う。昨季の開幕投手も務めた背番号19が次こそ文句なしの快投で示し、開幕ローテの座を引き寄せる。

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