阪神・大山 野手キャプテン、主力としてV逸の責任を痛感
阪神・大山悠輔内野手(26)が10日、兵庫県西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億円でサインした。野手キャプテンを務めた今季は、首位・ヤクルトにゲーム差なしの2位。主力として優勝を逃した責任感を口にし、来季の優勝と引退までフルイニング出場することを宣言した。(金額は推定)
来季こそ優勝に導く。大山はチームの核としての自覚と責任感を言葉の端々ににじませた。現状維持の1億円で契約更改後。2位に終わった悔しさと、自身に対するふがいなさで表情を曇らせた。
「本当に悔しかった。一番はチームが2位で終わってしまったこと。その原因が自分にもあると思っている。キャプテンとして、もっとできるんじゃないかというところもあった。そういった悔しさが一番ある」
チームは開幕から独走しながら、ヤクルトとゲーム差なしの2位に終わり、16年ぶりの優勝を逃した。個人としては野手キャプテンを務め、開幕4番を担った。だが、故障離脱するなど129試合で打率・260、21本塁打、71打点と納得のいく成績は残すことができなかった。
来季、求めていくのは勝たせる一打だ。球団からも、9月4日の巨人戦(甲子園)で放った15号逆転サヨナラ2ランのような試合を決める一打を増やすように要求された。「チームを勝たせる一打。そういったところをもっともっと増やして貢献したい」と期待に応える構えだ。
チームにとって欠かせない存在となっているが、慢心する気持ちは一切ない。秋季練習では本職の三塁だけでなく、一塁や外野の練習に取り組むなど、試合に出続けるための引き出しを増やした。
「中途半端に外野をやります、違うポジションをやりますというのは、本職としてやっている選手に失礼。やるからには本当に1番になる。そういったくらいの気持ちでやらないとうまくいかないと思っているので」
漂わせる主力としての使命感。来季は言葉ではなく、プレーで示す。「引退するまで常に試合に出たいと思っていますし、その気持ちを忘れてしまったらダメだと思う」とフルイニング出場を宣言した。来季は6年目。チームの勝利に全力を注ぐシーズンとする。
関連ニュース



