阪神・高橋無双や!「攻めの投球」でG封じ宣言 対戦防御率0・00、快幕発進決める

 大一番を前に静かに闘志を燃やす高橋(撮影・田中太一)
 笑顔を見せる高橋(撮影・田中太一)
 「任せたぞ!-」。西勇輝(左)に話しかけられる高橋(撮影・田中太一)
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 6日・巨人戦で開幕する「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストS初戦に先発する阪神・高橋遥人投手(25)が5日、甲子園での全体練習に参加し、攻めの投球を宣言した。今季の巨人戦は2試合に登板して、1完封を含む16イニング連続無失点。対戦防御率0・00のGキラーが、逆転日本一へ弾みをつける。

 決戦が翌日に迫っても、高橋は終始リラックスモードだった。秋空の下、青柳とキャッチボールし、伊藤将と共にショートダッシュ。心技体が整い、力強く口を開いた。

 「最初を任されたので、受け身にならずに攻めの投球ができればなと思います。(コンディションは)問題ないです。思い切って投げたいと思います」

 準備万端だ。10月21日・中日戦(甲子園)で左肘の違和感を訴え、完封目前の九回に緊急降板。その後の実戦登板はなく、ぶっつけ本番となるが、左腕は涼しい顔だ。屋外でノースローの調整日を設けるなど、日々のコンディションに細心の注意を払ってきたという自信がある。

 「自分なりにこれが一番だと思ったことをやってきました。いつも意識してやっていることなので、良い状態なのかなと思います」

 今季巨人戦は2試合に先発し、1勝0敗。16イニング連続無失点に抑え込んで“遥人無双”と呼ばれた。矢野監督の期待も大きい。

 「シーズン最後の合流になりましたけど、本当に期待のピッチャーですし、今シーズンの少ない登板の中でも完封を含む素晴らしい投球をしてくれた」

 そんな指揮官の期待を受け止めつつ、左腕は「あまり気負わず投げていきたい」と自然体を貫く。巨人が警戒する中、改めて先発の原点に立ち返り、三つの誓いを立てた。

 「長打を打てる打者が多いので、しっかり低めに投げきることと、ストライク先行で投げること、イニングの先頭を抑えることを意識して投げたい」

 CSに初出場した19年は、巨人とのファイナルS2戦目(東京ド)に中2日で先発。2回2安打1失点の結果に「先制点を許してしまったのは悔しい」と唇をかんだ。甲子園に舞台を変え、雪辱を果たす時が来た。

 「明日になれば嫌でも緊張はすると思うので、その中でいいピッチングができるように頑張りたい」。7日は26歳のバースデー。逆転日本一へ、前祝いの白星ゲットでチームに勢いを生む。

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