【岡田彰布氏の眼】馬場、及川投入のタイミング気になった

5回、塩見に一発を浴びて降板する馬場(左)=撮影・堀内翔
5回、青木に死球を与え、ぼう然とする及川(撮影・飯室逸平)
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 「ヤクルト6-4阪神」(10日、神宮球場)

 阪神がヤクルトの直接対決3連戦で負け越した。矢野燿大監督(52)が先発・ガンケルを3回2失点で諦める連夜の積極さい配を見せるも実らず。元阪神監督でデイリースポーツ評論家の岡田彰布氏(63)は「気になったのが馬場を投入した際のオーダー」とし、若い投手の起用においては重圧の少ない場面やオーダーを考える必要性があると指摘した。

  ◇  ◇

 阪神、ヤクルトともに前半で先発が降板。中継ぎ勝負という展開になったが、気になったのが馬場を投入した際のオーダーだ。

 四回、7番・佐藤輝が凡退し3アウト。馬場はそこに入った。次の回に打順が回ってくるということだが、リスクもある。

 馬場は次の打順が来るまで投げる、ということを要求される重圧が一つ。しかし、決して簡単なことではない。実際に四回は抑えたが、五回には先頭・塩見に本塁打され、そこで交代となった。

 青木、山田、村上と続くところで、左の及川が登板。これも、左対左だから、ということで青木を抑えることが絶対になってくる。及川にも重圧がかかり、結局その3人に3四死球となってしまい、降板した。

 まず次の回、馬場に打順が回ったとしても、接戦である上、阪神リードの状況でもあるだけにそのまま9番で打席に立たせてもいい。

 重圧を感じさせる中で、早い回にリードを持った中での投球という経験があまりないことを考えても、どっしりとした起用の方が良いと感じた。

 さらに、及川もまだ“左対左”という考えでの起用は重荷ではないか。こちらもかなりの経験を要するポジションだ。代えるなら、左右関係なく、イニングの頭からであれば、たとえ塩見にヒットを打たれても「まあいいや」と思えるものだ。

 前日も投手を6番に入れて、結果としては勝ったがバタバタした感は残った。投手を打席に立たせても、という余裕のある起用法で戦いたかった試合だ。

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