阪神・西勇 遠い100勝 また序盤に炎上“5度目の正直”ならず
「中日6-0阪神」(20日、バンテリンドーム)
節目の勝利が遠い…。阪神・西勇輝投手(30)が5回5失点で自己ワーストタイの5連敗で8敗目(4勝)。5度目の挑戦でも通算100勝達成を逃した。エースの乱調が響いて、チームも今季6度目の完封負け。後半戦初の連敗を喫した。
トンネルの出口が見えない。先発の西勇が5回8安打5失点(自責点2)で8敗目を喫した。「チームに流れを持ってくるような投球ができず、チームに申し訳ないです」。エースとして敗戦の責任を一身に背負い、短い言葉に思いを込めた。
0-0の二回。先頭の福留に左中間フェンス直撃の二塁打を浴び、負の連鎖が始まった。堂上は二ゴロに仕留めたが、糸原が痛恨のファンブル。リーグワーストとなるチーム60個目の失策で、無死一、三塁とピンチが広がり、木下拓に先制の中前適時打を許した。
なおも続く1死二、三塁では、柳のボテボテの三ゴロを大山がボールを握り直して本塁送球が間に合わず。野選で2点目を奪われた。1死一、三塁では京田の左中間への飛球に、ロハスがダイビングキャッチを試みたが、無情にもグラブに収まらず3点目…。さらに大島に左翼線へ2点適時二塁打を浴びた。
前回登板の13日・広島戦でも初回に4点を失い、劣勢の展開を作ってしまった右腕。この日も序盤で5点ビハインドを背負う一因となったが、矢野監督は「味方が足を引っ張ったというのもあったし、勇輝(西勇)だけの責任にできないところもある」とかばった。
通算99勝目を挙げた6月18日・巨人戦の後、暗く長いトンネルに迷い込んでいる。“5度目の正直”で記念星に挑んだが、またしても足踏み。これでオリックス時代の2016年以来となる自己ワーストタイの5連敗だ。それでも、指揮官は「プロはやり返すチャンスがある。勇輝が勝たせるということが優勝の中では絶対に必要なんで」と揺るがぬ信頼を口にした。
今季チームが喫した6度の完封負けのうち、4度が西勇の先発した試合。エース対決という宿命を背負い、これからも戦う。背番号16なら、この試練もきっと乗り越えられる。
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