阪神・藤浪が三者三振、及川は152キロ 逆転呼ぶ好投に矢野監督「感動してます」

8回、オースティンを空振り三振に斬る藤浪(撮影・飯室逸平)
 9回、マルテの同点打にガッツポーズする矢野監督(撮影・飯室逸平)
8回、DeNA打線を三者連続三振に仕留める藤浪(撮影・田中太一)
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 「阪神4-3DeNA」(12日、甲子園球場)

 阪神が劇的な逆転サヨナラ勝ちで連敗を2で止めた。3点差で迎えた九回2死一塁から4連打で同点。なお一、三塁で大山がDeNA守護神・三嶋の初球を中前に運ぶサヨナラ打を放った。

 試合後の矢野監督は「いや、えー…、感動しています」と話した後、目を潤ませた。「苦しかったですけどね。本当に一人一人が……」と話すと、言葉を詰まらせて「……ちょっと待ってください」5、6秒ほど沈黙すると「全員の気持ちだと思います」と大逆転劇を振り返った。

 大逆転の要因の一つに、リリーフ陣の好投があった。7回3失点の青柳の後を受けて、八回に登板した藤浪は三者三振の完璧な投球。九回は及川が最速152キロを記録するなど150キロ台の直球を連発。三者凡退に抑えて流れを呼んだ。

 矢野監督は「流れが変わるような3者三振であったり、及川も気持ちもしっかり、スピードガンも一番出たんかな。そういう投球だった。オレらが目指す野球、全員でやるとか、諦めないとか。積極的とか。俺らの野球の中にはいろいろなテーマがあるけど、そういうのは本当にやりきってくれている。そういうプレーをしてくれたことに感動しています」と高い評価を与えた。

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