阪神・青柳リーグトップタイ8勝目 セ投手三冠 矢野監督「むちゃくちゃ頼もしい」
「ヤクルト1-5阪神」(6日、神宮球場)
小雨が降る中、ツバメ打線を“低空飛行”に抑え込んだ。阪神・青柳晃洋投手が8回5安打無失点。120球の熱投で、前半戦ラストの9連戦初戦を快勝に導いた。自身6連勝でリーグトップタイの8勝目。防御率1・83、勝率・800と合わせて投手三冠に躍り出た。
「守備に助けられた部分が多かったですけど、八回までいけたのが一番良かったかなと思います」
前回6月29日(甲子園)の同戦では自己最多の9三振を奪ったが、この日は「やっぱり神宮はゴロを打たせるっていうことを意識して」と低めへの制球で持ち味のゴロアウトを量産。無走者時にも時にクイックで投げるなど投球術もさえわたった。これでヤクルト戦は19年9月11日(甲子園)から9戦負けなしの5連勝だ。
矢野監督は「完璧やね。申し分ないね。ヤギ(青柳)自身が成長をしっかり感じられるような投球が続いているんで、むちゃくちゃ頼もしい」と大絶賛。完投も期待できる快投だったが「球数も増えてるし、次の登板のこともあるんで」と中5日での登板が濃厚な12日・DeNA戦(甲子園)を見据えて八回での降板となった。
前日5日には「マイナビオールスターゲーム2021」に監督推薦選手として選出された。「(初選出の前回)19年は後ろに守っている人がすごいなというイメージを持ってしまったんで、今度はそれを感じず、自分もしっかり投げられるように」と話した右腕。首位陥落の危機に立たされたチームを救う堂々たる投球で、存在感を際立たせた。
ヒーローインタビューでは「9連戦しっかり勝ち越して、首位で終われるように頑張っていきたいと思います」と力強く宣言。“今、最も頼れる男”が、チームを上昇気流に乗せていく。
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