阪神 もったいない…今季初聖地3被弾 巨人に一発攻勢返しくらって連勝7でストップ

 8回、丸(奥)に中越え2ランを浴びた藤浪
 巨人に敗れ、スタンドに一礼する矢野監督
 6回、坂本にソロを浴びた伊藤将
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 「阪神2-6巨人」(19日、甲子園球場)

 阪神は1点ビハインドで迎えた八回。藤浪の151キロ直球を完璧に捉えた丸の一撃がバックスクリーンに着弾すると、一気に敗色ムードが濃くなった。

 痛恨の2ランで藤浪は、13日の楽天戦に続く2試合連続の被弾。結局そのままチームは敗れ、1947年以来74年ぶり、2リーグ分立後では初となる1シーズン2度目の8連勝はならなかった。

 前夜の大敗で3位に転落した巨人。さすがにプライドが許さなかったのか、この日は一発攻勢でお返しをされた。先発の伊藤将が四回に大城、六回には坂本にソロを浴びる。八回の丸の一発も合わせて1試合3被弾は4月22日・巨人戦(東京ドーム=4本)以来、今季2度目、甲子園では初の屈辱となった。

 「もったいないよね、2アウトから」。矢野監督はともに2死走者なしから伊藤将が浴びた一発を振り返ったが、右手親指骨折から復帰後初本塁打の坂本が43日ぶり、不振で2軍落ちも経験した丸が28日ぶりと“寝た子を起こした”感のある敗戦が気になるところだ。

 一方で初回、無死一、二塁からマルテの左飛で一走・中野、二走・近本がタッチアップを決め、大山の同点適時打につなげるなど、矢野阪神らしい“超積極的”なスタイルも、随所に見ることができた。

 それだけにその初回で逆転をできなかったことが悔やまれる。今季初対戦の戸郷にリーグトップとなる7勝目を献上。「初回にもうちょっと(点を)取りたかったなというのはあった。もうちょっといけていれば、流れを変えられたかなと。そこを乗り越えさせてしまったんで、立て直す機会を与えさせてしまった」と指揮官も悔しがった。

 連勝こそ止まったものの、試合後、一列に並んでスタンドに一礼したチームに対しては大きな拍手が送られた。貯金はまだ20。2位で並ぶ巨人、ヤクルトにも7ゲームの差をつけている。今の野球を続けていければ、簡単に猛虎が失速することはないはずだ。

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