「ＤｅＮＡ－阪神」（７日、横浜スタジアム）

　会心という当たりには見えなかった。それでもあと少しで再び右翼場外という超特大弾となった。

　四回先頭で打席に立った阪神・４番のドラフト１位・佐藤輝（近大）がインコース高めの直球を豪快に捉えて１０号本塁打を決めた。打球は右翼席最上部の“業務スーパー”看板付近に当たるあと少しで場外という一発だ。

　これで球団では４８年・別当薫、５０年・渡辺博之、６９年・田淵幸一、８０年・岡田彰布に続く新人２桁本塁打に到達。その４人はすべて右打者で、左打者では初の快挙となった。

　３３試合目での２桁到達は、２リーグ分立後、３番目の速さ。ドラフト制後では、０３年・村田修一（横浜）の３６試合目を抜き、最速の２桁到達となった。「追い込まれていましたけど、しっかり自分のスイングができたと思います。追加点を取ることができて良かったです」

　打点は２６とし、巨人・岡本と並ぶリーグトップ。本塁打もヤクルトの村上、山田に並び、リーグトップと打撃２冠に躍り出た。