阪神あと1本が出ない 28イニング適時打なし…鬼門7連敗 振り返れば巨人と1差

 中日に連敗を喫し、足早にベンチを後にする矢野監督
 8回、併殺打に倒れるサンズ
 2回、遊ゴロに倒れた佐藤輝
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 「中日6-1阪神」(28日、バンテリンドーム)

 ドームの名前が変わって、流れも変わると思ったんやけど…。阪神は28回連続適時打なしと打線のタイムリー欠乏症が響き、昨季から続くバンテリンドームでの連敗が7へ伸びた。矢野燿大監督(52)は1点差に迫った直後の八回に岩貞を投入するも、まさかの大炎上。Gの足音が迫る中、何としても鬼門を打破するんや!

 鬼門・名古屋で首位を走る虎が急ブレーキだ。開幕から好調だった打線がつながりを欠き、チャンスであと1本が出ない。竜にまさかの連敗を喫し、矢野監督も嘆くしかない。

 「あと1本も、そんなにチャンスも作れなかったしな。ボールを振りすぎたかな。そこの見極めが相手有利にしてしまったかな」

 昨季から6連敗中のバンテリンドームで打線が沈黙した。0-2の七回、抑え込まれていた勝野から代打・陽川が中前打を放ち、2死一、三塁の好機を作った。しかし代打・糸井は2番手左腕・福の前に凡退。続く八回も3番手・祖父江を必死に攻め立てた。

 近本&糸原の連打で好機を作り、マルテの犠飛で1点を返すと、さらに大山の中前打で再び一、三塁の同点機を演出。だが、頼みのサンズは4番手・又吉に最悪の遊ゴロ併殺打に終わり、追いつくことができなかった。

 これで24日・DeNA戦(甲子園)の六回に木浪が適時打を放ってから、28イニング連続でタイムリーなし。試合の流れは一気に重くなり、逆転を信じた名古屋の虎党からは深いため息が漏れた。直後にビハインドの展開でも投入した勝ちパターンの岩貞が4失点。矢野監督もこのシーンをポイントに挙げた。

 「流れ的にあそこで持っていかんとね。展開的にはサダで何とか1点差のままいきたかったけど、野球って流れがあるから。そこで一気にいきたかった」

 打線は2試合連続で1得点と元気がない。前夜はルーキー佐藤輝のソロのみ。気づけば、チーム打率(・258)は広島、巨人に次いで3位、チーム得点(125)も2位に後退してしまった。

 2位・巨人は1ゲーム差に迫ってきており、同一カード3連敗は避けたいところ。北川打撃コーチは「もうつながりしかない。一発一発という個人の技術よりも、やっぱりつながり、打線が切れ目なく戦っていくというのが大事になってくる」と力を込める。

 29日の先発は新助っ人のチェンだ。矢野監督は「早い回に点を取って、いい形で投げさせてあげたい」と前を向く。得意の先行逃げ切りに持ち込み、連敗をストップさせる。

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