阪神2軍 西純が“大人の投球”で6回2失点「バランス良く投げられました」

 先発し力投する西純(撮影・吉澤敬太)
 力投する西純(撮影・吉澤敬太)
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 「ウエスタン、オリックス5-5阪神」(14日、京セラドーム大阪)

 驚異の修正能力を見せつけた。“大人の投球”だ。阪神の先発・西純が6回4安打2失点と役割を果たした。

 立ち上がりは苦戦した。「納得いくボールが投げられず、力んでしまった」と、三回までは制球が乱れ、ボール先行の投球が続いた。バランスを崩し帽子が落ちる。何度も首をかしげた。しかし、ここからがひと味違う。

 「四回からは逆に力を抜く感じで。5割ぐらいのイメージで投げたらバランス良く投げられました」と、変化球主体の投球にシフトチェンジ。四、五回を三者凡退に抑えた。特にさえわたったのがフォーク。「一番ストライクが取れて、状態が良かった」と、普段は多投しない球種を軸とする器用さを見せた。

 ただ、反省もある。六回、テンポ良く2死を取り4番・佐野如に対しての初球。カウントを取りにいったフォークをすくい上げられソロを被弾。「もうちょっと丁寧にいけたんじゃないかな」と悔しさをにじませた。

 それでも3戦連続で6回を投げ、自責点3以下に抑えるクオリティースタート達成。だが本人は「やっぱり上を目指しているので。最低限だと思います」と満足しない。未来の虎のエース候補は、心も技術も、着実に進化を遂げている。

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