阪神・矢野監督 代打攻勢!近本にも!サヨナラ生んだ執念の采配「しびれましたね」
「阪神1-0中日」(3日、京セラドーム大阪)
阪神・矢野監督の積極采配が、今季初のサヨナラを呼び込んだ。コロナ禍の今季は九回打ちきりルール。ラストイニングに惜しまずカードを切り、「しびれましたね。ヤス(山本)が最後、本当にいい形で決めてくれて、めちゃくちゃうれしいです」と喜びを爆発させた。
チーム一丸でつかんだ白星だ。0-0の九回、中日の2番手・福に襲いかかった。先頭の代打・原口が9球目で四球を選ぶと、ドームの重苦しいムードが一変した。続く代打・北條はきっちり送りバント。さらにサヨナラのチャンスで1番・近本に昨年7月16日・ヤクルト戦以来となる代打を送った。決して本調子でないとはいえ、選手会長がベンチに戻る姿に場内は騒然。近本の代打・陽川は申告敬遠となり、指揮官の執念が最後に実った。
「フミ(原口)が何とか見極めて(塁に)出てくれましたし、ジョー(北條)もね。ドキドキしてベンチで準備してましたし。あそこでバントを決めるのは簡単じゃないんで」
ベンチスタートの選手の活躍に、指揮官はニンマリ。劇的勝利の勢いに乗り、2カードぶり勝ち越しを狙う。