阪神・近本 お目覚め打!お待たせ20打席ぶり 3打席連続出塁「僕の仕事」

 5回、右前打を放つ近本
 5回、右前打を放つ近本
 5回、右前打を放つ近本
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 「広島3-6阪神」(1日、マツダスタジアム)

 久々の快音に一塁ベース上で思わず笑みがこぼれた。五回1死で迎えた第3打席。阪神・近本が中村祐の浮いたスライダーを強振して捉える。打球は右前で弾み、実に自身20打席ぶりの安打となった。

 オープン戦では打率・324と結果を出し、手応えを持ってシーズンイン。だが、開幕後は当たりがパタリと止まってしまう。この安打が開幕2戦目、27日・ヤクルト戦の1打席目の中前打以来4戦ぶり今季2安打目だ。

 「チカが出ることが一番うちの野球のポイントになる。一本一本のヒットの積み重ねが気持ちの中の落ち着きとか、そういうものになってくる」と矢野監督。「明日以降、近本の流れって絶対来ると思う」とこの日の安打を浮上のきっかけにすることを望んだ。

 三回1死一塁ではエンドランに慌てたのか、遊撃・田中広が失策。七回にも四球を選び、3打席連続で塁に出た。「塁に出ることが僕の仕事。塁に出て、(本塁に)かえってくることを意識してやっていきたい」と話していたように自分の仕事は分かっている。

 同じく開幕から大不振が続いた昨季も終わってみれば打率・293まで押し上げた。この試合前まで規定打席到達者で最下位の打率・045だったが、6試合を終えて26打数2安打で・077。お目覚め気配のリードオフマンは、ここから着実な上昇を見せてくれるはずだ。

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