阪神 右の4番論「もっと余韻を楽しんで」岡田彰布氏 バットを手に大山のクセ指摘

 デイリースポーツ評論家・岡田彰布氏の激励を受け、バットを手にポーズを決める大山
 バットを手に打撃論をかわす岡田彰布氏(右)と大山
 バットを手に打撃論をかわす岡田氏(右)と大山
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 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(63)が、阪神・大山悠輔内野手(26)と対談した。共に右打者で虎の4番に座った経験を持つ2人のトークは、岡田氏がバットを手に大山のクセを指摘するなど白熱。05年以来16年ぶりの優勝には右打者の活躍が重要と指摘し、大山自身も「優勝キャプテン」になることを誓った。その1。

  ◇  ◇

 岡田彰布氏(以下、岡田)「去年のキャンプとは気持ちも違うやろ?」

 大山悠輔内野手(以下、大山)「はい。全然、違います」

 岡田「右の大山が4番に入るというのは、みんなが理想として思ってるわけやから。オープン戦で少し打って、存在感だけ見せておけばええから。でも佐藤輝もええからな。ファースト、サードで、2人でというふうになってほしいんやけどな。外国人抜きでな。今年はどういう意識で4番に座る?」

 大山「打てば本当に勝ちますし、打てなければ負ける。そういう意識というのはずっと持っていますので。本当にそういう責任感というのはずっと持っているので。自分がしっかりしないといけないなというのは思っています」

 岡田「でもひとつ、打席の中にもっと長くいてほしいんよ。初球ばっかり打たずに、もっと打席の中で自分の姿を見せてもらいたいんよな。あと、打ってから早く走り過ぎやと思うんやけど?クリーンアップの選手はそんな必要はない。自分でも思わへんか?」

 大山「そうですね。ゴロになったら内野安打を狙いに行くくらいの気持ちでいましたが…」

 岡田「そんなん、4番に内野安打なんかいらへんよ。4番は二塁打かホームランよ」

 大山「はい(笑)」

 岡田「もっと4番らしく、余韻を楽しんでほしい。打ったらすぐ走るのは7番か、8番バッターなんよ。4番とかクリーンアップは、打った後に『これは抜けたかな?』とか、余韻を楽しまんとあかんよ。全力疾走はせなあかんけど、余韻を楽しんでほしいんよ」

 大山「余韻というか、クセになってしまってるんですよね」

 岡田「1年目からよな?」

 大山「そうです。打ったらすぐ走るというか。去年、少し感触がよければ打球を見るという感覚ができていたんですけど」

 岡田「バットを投げないやろ?バットを(ホームベース付近に)置いてまうやろ?」

 大山「投げれないんですよ。三遊間を抜く時とかはあるんですけど、きれいに打てたときほど投げれないんですよ」

 岡田「リストターンでバットを投げてみたらええと思うんやけど…」

 (ここで岡田氏の実演が始まる。大山が持っていたバットを手にとってスイングし、バットを三塁側に放り投げながら一塁に走る動作を実践)

 岡田「右バッターは一塁へ走るんやから、こう(バットを振り切ってから)いかなあかんやんか」

 大山「はい」

 岡田「速すぎるんよ。バットを投げてから、その余韻を持って走り出さんと。バット振ってすぐ走り出すのは7番バッターなんよ。リストターンでボールを運んで、その行方を見ながら走り出す。それが4番なんよ。それくらいの余裕を持ってほしいな。誰も文句、言わへんよ!」

 大山「はい(笑)」

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