阪神・高橋が期待通りの快投 矢野監督「だんだんチームとして整ってきてる」
「阪神11-0巨人」(6日、甲子園球場)
阪神は今季初登板となった先発・高橋が7回無失点、11奪三振の快投で今季初勝利を挙げ、このカードの3連敗を阻止した。打線も先制点から終盤の猛攻で11得点を奪取した。矢野監督は高橋について、「期待通り素晴らしいピッチングでした」と絶賛した。
左肩のコンディション不良のため出遅れていた。途中5連続奪三振を含む快投で、四回まではノーヒット。唯一、連打を許した五回も若林、陽と連続三振に斬ってピンチを切り抜けた。7回を3安打無失点11奪三振と、首位の巨人を完璧に封じた。八回はガンケル、九回は望月が抑えた。
矢野監督は高橋について、「ちょっと出遅れたんですけど、いいピッチングは期待してましたけど、本当にその期待通り素晴らしいピッチングでした」と絶賛。「去年の秋から緩いボールも使えるようになってきてたので、今日はすべてのボールが良かったと思いますし。それが三振という形にもしっかり出てるんじゃないかと思います」と投球の幅も含めてたたえた。
前日5日は、敗れたはしたが、藤浪が粘りの投球を見せた。エースの西勇、安定感のある青柳らにこの2人が加わると盤石のローテ陣が見えてくる。「遥人も帰ってきましたし、晋太郎も昨日勝てそうなピッチングしてますし。だんだんチームとして整ってきてるところあると思うので、あとは中心バッターがしっかり打ってくれたらもっともっと上にいけると思うので、頑張っていきます」と力を込めた。
勝敗を分けた五回についても、「(点を)取った後やし、流れの中で1点でも取られるとまた流れが動くところでしっかり粘ってくれたし、本当に頼もしく(見えた)。初登板で力みっていうのが出るかなと思ったけど、それもたぶん、いい感じで抑えながらね。遥人らしい、去年の秋から成長したところが出たんじゃないかな」と高橋の成長を喜んだ。
コンディション不良明けでの1軍昇格であることを鑑み、今後については、「ちょっと考えるわ。まだ、ね」と含みを持たせた。「あれだけのボール見せられて、もちろんローテーションでしっかり投げてもらいたいというのあるけれど、ちょっと考えて」。状態をしっかりと見極めてから今後の登板を決めると見られる。