阪神4発で5連勝!今季初の貯金 主将決めた!糸原「ビックリ」左方向へ決勝弾

 「阪神9-4広島」(21日、甲子園球場)

 阪神がド派手な一発攻勢で鯉投を圧倒した。打線の中心は12試合連続安打と絶好調の糸原健斗内野手(27)だ。1-1の三回2死一塁、自身初となる左越えに勝ち越し2号2ランを放った。サンズ、大山、北條と梅雨明け前の聖地に上がった、今季最多1試合4発の花火で快勝。チームの連勝は5まで伸び、最大8あった借金生活から驚異のV字回復で、ついに貯金1とした。

 チームをけん引するためにも主将の勢いは止まらない。糸原が、またまたお立ち台に上がった。ここ4戦で3度目。スタンドから注がれる拍手に両手を上げ、満面に笑みを浮かべて応えた。

 「何とか塁に出ようと思っていた。自分でもビックリするくらいのホームラン。(左方向は)初めてです。完璧でした」

 本人も仰天の一撃が飛び出したのは、同点の三回2死一塁。カウント2-2から九里が投じた外へ逃げるシュートを逆らわずに逆方向へはじき返した。打球は強烈な“浜風”に乗って左翼ポール際へ。勝ち越しの2号2ラン。試合の流れを一気に引き寄せた。

 今カードの広島戦では、ファンからのリクエスト曲の中から選手自身が登場曲を決める企画を実施。「キャプテンとしての宿命を背負って、苦しい状況にも立ち向かっていってほしい」。その思いに応えようとOfficial髭男dismの『宿命』を選び、打席に立ち、最高の結果を示した。

 気持ちがより一層引き締まったのは七回無死二塁の第4打席だ。登場曲を突然、布袋寅泰の「スリル」に変更。春季キャンプでは同曲が流れるとボールケースを空にするか、曲が終わるまで、打ち続ける連続ティーが始まった。打ち終わると、倒れ込むこともあった。そんな過酷な練習を脳裏に浮かべながら、バントを決めて全力疾走で内野安打に。好機を広げるマルチ安打をマークした。

 12試合連続安打と打撃好調のキャプテンは守備でも右へ左へと飛び込む、2度のファインプレーで投手を支えた。「自分の仕事をするだけ。明日からも自分の仕事をやっていきたい」と頼もしかった。

 チームは甲子園では3年ぶりとなる1試合4発を含む、10安打9得点と打線爆発で5連勝。開幕25試合目で今季初の貯金1を生み出した。「スタートダッシュ(のつまずき)があったからこそ、連勝もこうやって伸びてくると思う。しっかり連勝を伸ばして、頑張っていきたい」。頂点に登りつめるためにも、糸原のバットで連勝街道を突き進む。

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