阪神 ドロ沼完封負けで最下位のまま 首位と5・5差…早くも“デッドライン”迫る

 7回、選手交代を告げ、ベンチへ戻る矢野監督=ナゴヤドーム(撮影・飯室逸平)
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 「中日5-0阪神」(30日、ナゴヤドーム)

 阪神が今季2度目の完封負けを喫した。

 これで開幕から2勝8敗と泥沼から抜け出せない。借金は6に広がり、首位巨人とは5・5差に。過去、5度のリーグ優勝の中で、最大差からの逆転は1964年の6・5差。開幕10試合目にして、早くも“デッドライン”が目前に迫ってきた。

 試合は序盤から重苦しい展開が続いた。27日のDeNA戦から、オーダーは1番から7番までを固定。中軸にマルテ、ボーア、サンズの「MBS」打線を組んだ。

 それでも中日の先発・柳の前に沈黙。三回、先頭の梅野が右翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメークするも、続く青柳がスリーバント失敗。近本が空振り三振と続かない。四回にも連続四球で1死一、二塁と走者を進めたが、サンズが三ゴロ併殺に倒れた。

 一方、毎回のように走者を出しながら、粘りの投球を続けてきた先発の青柳は、六回に捕まった。先頭の平田を、フルカウントから四球で歩かせると、2死二塁から高橋を四球で歩かせて一、二塁とした。

 ここで阿部に対して、フルカウントから内を突いたツーシームを、しぶとく右前に運ばれた。詰まった打球が逆に災いし、二走・平田が悠々とホームに生還。先制点を失った。今季初失点で6回4安打1失点。無援に泣き、今季初黒星を喫した。

 「試合の入りはよかったのですが、自分自身のミスを含めて走者をためてしまったのは反省です」

 投打に歯車がかみ合わない悪循環からか、開幕から苦しむリリーフ陣の中で、粘りの投球を続けてきた能見が七回、アルモンテに満塁ホームランを浴びた。これで12球団唯一、開幕から10試合、すべてリリーフ陣が失点。苦しい状況が続いている。

 これで28日・DeNA戦の二回から、17イニング連続無得点。1試合平均1・9得点の計19得点はリーグワーストだ。中でも対中日戦&ナゴヤドームは、2年連続負け越し中の鬼門。なかなか浮上のきっかけが見えない。

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