阪神・梅野 正捕手は俺だ!今季1号 2戦ぶり先発マスク、均衡破るV弾は幻に

 8回、左越えへ先制ソロを放つ梅野
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 「ヤクルト3-1阪神」(25日、神宮球場)

 神宮の夜空に高々と舞い上がった打球が、左翼席中段に突き刺さった。阪神の梅野が均衡を破る今季1号ソロを放った。ベンチでは、エアグータッチでナインと喜びを分かち合い、自身が一番喜びを爆発させていた。

 「先頭で何とか塁に出ようと思ってコンパクトなスイングを心掛けていました。ホームランは狙っていなかったですが、相手の一番良い球を打ち返すことができました」

 七回まで打ちあぐねていた高梨に代わって八回から登板したマクガフを捉えた。先頭で打席に入った梅野はフルカウントから内角149キロの直球を一閃(いっせん)。滞空時間の長いアーチをかけ、待ちに待った先制点を奪った。

 この日は2試合ぶりのスタメンマスク。昨季は65年ぶりに123補殺で捕手の新記録を樹立するなど確固たる地位を築いてきたが、今年はここまで6試合全て捕手が替わっている。昨年とは異なる起用に難しさもあるが、正捕手としての意地を示す一発はやはり、存在感の大きさを感じさせる。

 今季12打席目で飛び出した1号。梅野は同級生の思いに応えたかった。「秋山、岩崎の同級生2人が踏ん張ってくれたので、1点を取ることができて良かったです。あとは守りで気を引き締めていきます」。確実に流れは阪神に傾いていたが…。勝利の女神は簡単にほほ笑んではくれなかった。

 九回2死一、二塁から藤川が西浦にサヨナラ3ランを被弾した。「守りで気を引き締める」との思いもむなしく敗戦し、ベンチに戻る梅野の表情からは笑顔が消えた。好リードも決勝点になるはずだった一発も霧散した。開幕2カードで1勝5敗。苦しい時にこそ、真価を発揮するのが正捕手の務めだ。

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