阪神完敗で単独最下位に…ボーア待望の初安打も打線つながらず ガンケル初黒星

7回、中前へ安打を放つ阪神 ジャスティン・ボーア=神宮(撮影・田中太一)
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 「ヤクルト6-1阪神」(24日、神宮球場)

 阪神が投壊で大敗を喫し、再び単独最下位に転落した。

 試合は初回から劣勢を強いられた。来日初先発となったガンケルがリズムに乗れない。先頭の坂口に中前打を浴びるなど、いきなり無死満塁のピンチを招く。村上の一ゴロの間に1点を失うと、雄平の左犠飛で2点目。さらに山崎の左前打で痛い3点目を失った。

 二、三回となんとか粘ったが、四回も1死一、二塁のピンチを招く。続く嶋にも中前打を浴びたが、二走・山崎の走塁ミスにも助けられて失点にはならなかった。

 それでも、調子が上向かないと判断した矢野監督は、この回で交代を決断。4回7安打3失点で、来日初登板で初黒星を喫した。

 「初回は気持ちが入りすぎてしまい、球をうまくコントロールすることができなかった。その後はボールを低めに集めることができたし、自分の投球ができていただけに、初回の投球がもったいないし悔やまれるよ」

 さらに代わった2番手の守屋が、2失点。3番手の谷川も、坂口にソロ本塁打を浴びるなど、頼みのリリーフ陣が失点を重ねていく。開幕から5試合で計28失点。1試合平均5・6失点と投壊の流れが止まらず、大敗を喫する展開が目立つ。

 これで開幕から5戦で1勝4敗。120試合に短縮されたシーズンで、スタートダッシュに失敗した。

 一方、大敗の中でも、少し兆しが見えたのはボーアだ。19打席目にして、待ちに待った初安打を放った。

 16打席連続無安打で迎えたこの日は3試合続けて6番で出場。無死一塁で回った二回の第1打席は三飛。無死走者なしの四回、第2打席は見逃し三振に倒れ、バッターボックスで天を仰いだ。

 ようやく快音が聞かれたのは、ラッキー7、七回無死走者なしで訪れた第3打席。この回からマウンドに上がった右腕・清水から中前打を放った。塁上ではベンチに向かってガッツポーズ&サムアップポーズだ。

 前日にはあのバースが記録した15打席連続の球団新外国人連続無安打記録を更新。苦手とされる左腕相手では、春季キャンプから25打席無安打となっていた。

 ただ、打線は散発の4安打。結果的に投打ともに、開幕から波に乗れていない。首位巨人とは早くも3ゲーム差。順位を気にする時期ではないが、なんとか食らい付いていきたい。

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