今春キャンプで阪神の臨時コーチを務めた野球評論家の山本昌氏（５４）が１９日、甲子園を訪れ、復活を目指す藤浪の現状に合格点を与えた。昨秋キャンプから指導し「手首を立てろ」「ミットまでのラインを外れるな」と助言。キャンプ、オープン戦を経て「だいぶボールは真ん中付近に集まり始めたかなと。違うことで勝負し始めたなというのはありますね」とうなずいた。

　「ボールのキレ、勢い、角度であったり、ファウルを取りたいとか、カウントの取り方とかね。おそらく、ここ３年ぐらいはそんなに考えなかったことがまとめて（課題として）きている。そういう面では良かったんじゃないかなと思います」

　１８日の２軍オリックス戦は３回を５安打１失点。「力感をなくすこと」を意識した結果、直球をことごとくはじき返されたが、山本氏は「僕の中では予定通りなんですよね」とニヤリ。「真っすぐがスピードが出ている割には…というのも予定通りなので。これから本人がいろいろ試行錯誤していくんじゃないかと思います」。レジェンドが描く復活ロードに狂いはないようだ。

　山本氏が甲子園を訪れた目的は矢野監督へのインタビュー。２１日放送予定のカンテレのスポーツ情報番組「こやぶるＳＰＯＲＴＳ」（午後５時、関西ローカル）で放送される。