ソラーテ、左もセクシー弾 両打ち本領!スイッチON「正直、ホッとしている」

 「ヤクルト4-3阪神」(6日、神宮球場)

 新助っ人砲がついに“左”でも火を噴いた。阪神のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が1-0で迎えた二回、左打席では来日初となる本塁打を放った。右打席を含めて4本目のアーチで貴重な追加点を挙げたが…。チームは逆転負けで連敗を喫した。

 試合後、大半の選手がベンチを後にしても、ソラーテはグラウンドを見つめていた。ガルシアと2人、身ぶり手ぶりを交えながら、熱く激しい討論が続く。その姿は、負けこそしたが、最終回の執念、猛追を象徴する姿。明日につながる4号&マルチ安打だった。

 1点リードの二回。先頭で打席に立った助っ人は初球、ヤクルト先発ブキャナンのチェンジアップを狙った。フルスイングで体勢を崩しながら、打球は高々と神宮の夜空を舞う。切れない、落ちない。復調を予感させる打球が右翼席上段まで飛ぶ。推定120メートルの豪快弾だ。

 「うれしいね。左で1本打てて楽になるというか、正直、ホッとしている部分はある」

 三塁を蹴ったところで大きくジャンプ。おなじみになった“クロコダイルポーズ”で神に感謝をささげた。6戦ぶりの4号ソロは、不振の左打席で来日初アーチ。デビュー戦で決勝2ランを放つなど、鮮烈なインパクトを残した7月を終え、直近5戦は17打数1安打。「ゾーンに苦しんでる」と、日本と米国の違いにも悩んでいた。

 左打席3本目の安打で流れが変わったか、2点差で迎えた九回にも見せ場を作った。無死一塁。1ストライクから2球目、マクガフのフォークに反応した。フルスイングした打球は一塁村上の頭上を越える。右線二塁打で好機拡大。笑顔でベース上からクルクルと手を回し、ベンチに代走を“要求”。ナインの反撃ムードも高めた。

 反撃は1点止まりで、あと一歩及ばなかった。それでも試合後、ソラーテは収穫を強調する。「負けはしたけど、いい野球はできたよ。最後、全体の粘りは次につながる。ああいう攻撃をもっと、もっと増やしていけたらね」。残り41試合、ファイティングポーズは崩さない。セクシータイムが流れを変え、チームに勝利を呼び込む。

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