高山 サヨナラ危機でスーパーキャッチ!G18残塁!虎の守り勝ち

 延長10回、炭谷の右飛を背走しながら好捕する高山
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 「巨人2-3阪神」(27日、東京ドーム)

 阪神が苦しみながらも逆転で巨人に連勝した。決勝打の大山悠輔内野手(24)ももちろん立役者だが、最大のヒーローはスーパーキャッチでサヨナラ負けのピンチを救った高山俊外野手(26)だ。2-2の延長十回1死一、二塁で、後方に上がった炭谷の飛球を背走しながら捕球。矢野燿大監督(50)も大絶賛のプレーだった。これで東京ドーム4連勝。巨人とのゲーム差を7・5とした。

 ドーム内に交錯するG党の歓声と虎党の悲鳴。次の瞬間にはそれが逆に入れ替わった。高山のスーパーキャッチがチームの逆転V、そして首位・巨人相手の連勝劇を呼んだ。

 「みんながつないでよくやってくれた。中でも高山のプレーはね。ちょっとあきらめたり、無理かな…と思ったときには捕れない打球。あれをあきらめずにね。あのプレーが一番大きかった」

 顔を紅潮させながら矢野監督が執念のキャッチを絶賛した。

 ビッグプレーは2-2で迎えた延長十回だった。1死一、二塁と一打サヨナラの大ピンチ。二走の岡本がかえればジ・エンド。外野陣は前進のシフトを敷いた。炭谷が高野の直球をはじき返した一打が右翼後方を襲う。定位置からでも下がらないと捕球できない位置への打球を、懸命に背走で追う高山。最後は体を斜めにして、倒れ込みながらつかんでみせた。

 絶体絶命のピンチをしのいだ超ファインプレーに、阪神ベンチは大騒ぎ。グラブを胸に抱えるようにホッと息をついた殊勲の背番号9は「(打たれた瞬間は)いかれたと思いました。久しぶりのライトで右打者の切れる打球。最後はああいう形になってしまいましたけど捕れてよかった」と静かに振り返った。

 チームを救った執念の好捕は、普段の練習からの“準備”が生んだ。筒井外野守備走塁コーチが明かす。「練習の最後に前進守備を想定した状態で“後ろに打ってください”と自分から言ってくる。それをほぼ毎日やっている。感動しました」

 2点ビハインドから延長に持ち込んでの逆転勝ち。阪神の6安打に対して巨人は11安打。その数字が示す通り劣勢で進んだ試合だったが、救援陣が奮闘。八回、十回、十一回と3度の満塁のピンチをしのいだ。そして勝負を決めたのは期待する4番の一打だ。「メチャメチャうれしい。きょう取れたっていうのはホント大きい。なんとしても、もう1個取れるように、あしたも頑張ります」と指揮官は言葉に力を込めた。

 ソラーテ加入、中継ぎ陣の大幅入れ替えでリスタートした矢野阪神。この再進撃の勢いは本物だ。

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