福留 プロ初安打も平成最後の打席も二塁打 平成3打点締め

 7回、適時二塁打を放ち一塁をまわる福留
3枚

 「阪神8-3広島」(30日、甲子園球場)

 大歓声に後押しされるように、阪神の福留が放った打球が外野を襲う。相手にダメージを与える貴重な追加点は、「平成」という時代を第一線で駆け抜けてきた頼れるベテランのバットから生まれた。

 満員のスタンドからジェット風船が舞った直後の七回だ。先頭の糸井、続く大山の連打で無死二、三塁として迎えた4打席目。2球で追い込まれたが、3球目の143キロ直球をはじき返すと、打球は中堅・野間のグラブの上を越えた。「広島相手には何点あってもいいと思うし」。二塁に到達した背番号8は、ベンチに向かって左手を突き上げる。

 先発の秋山とは同じ4月26日生まれ。「秋山もケガから頑張って復帰して誕生日も同じなので、何とか援護してやりたいなと」。思いをバットに乗せ、最高の結果につなげた。

 初回は押し出し四球を選び、先制点をもたらした。この日、来場者にプレゼントされた「平成最後の一戦 観戦証明書」裏面の「ファンが選んだ阪神タイガース平成ベストナイン」では右翼手で選出された。プロ初安打が二塁打で“平成最後の打席”も二塁打という縁に「何かな、と思ってました」と少し感慨深げ。新元号になっても、衰え知らずのベテランが猛虎を支える。

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