ロサリオ 急転…残留の可能性 乏しい右の大砲候補 球団幹部「可能性出てくる」

 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)に来季残留の可能性が出てきていることが19日、分かった。もともとポテンシャルの高さは折り紙付きで、今オフの助っ人候補に一塁を守れる右の大砲タイプが少ないため。来季は球団に選択権があるバイアウト契約を結んでおり、虎がオプションを行使するか否かは、期限となる11月まで他候補の調査と同時進行で検討していく。

 打率・242、8本塁打は最下位に低迷する大きな要因となった。4番を任されるだけのポテンシャルを持つロサリオが残した数字は正直、期待外れだった。このまま今季限りで退団濃厚かと思われたが…球団幹部は「まだ分からない。彼よりもいい選手がいるかどうか。それによっては残留の可能性も出てくる」と明言した。

 確かに今オフ、助っ人候補に一塁を守れる長距離砲タイプが少ないという現実がある。国内他球団も含めて候補に名前が挙がるとみられていたクリスチャン・ウォーカー内野手(27)=ダイヤモンドバックス=は、9月末に顔面骨折の重傷を負って60日間のDL入り。他の候補も故障や不振などが重なり、決め手を欠く。

 ロサリオは来日1年目の今季は日本独特の配球に悩まされ、結果を残せなかった。ただ、球団関係者が「あれだけの打球を打てる選手はそうはいない」と明かすように、メジャーで一時レギュラーを張った実力は折り紙付き。今年2月の春季キャンプを見ても、ポテンシャルは高く評価されている。

 未知の大砲を海の向こうから引っ張ってくるか、それともロサリオ自身の“2年目の変身”にかけるか-。球団内でも矢野新監督を交えて議論がなされており、ここにきて、さまざまな事情を勘案して急転残留の可能性が浮上してきている。

 実際に今季2軍調整中は矢野新監督からアドバイスを受け、ロサリオは真剣なまなざしで受け止めた。良化する兆しも見せていた。一方で不振の原因が、1軍在籍時に首脳陣から多方面のアドバイスを受けて混乱したという見方もあるだけに、矢野新体制で本来の力を発揮できる可能性も十二分にある。

 今オフの外国人補強について同幹部は「まずはピッチャーを最優先で。ドラフトを待ってからではなく、同時進行で」と語った。左の先発候補、そして右のリリーフを軸に助っ人の整備を進めていく方針。ロサリオとは昨オフ、来季は球団に選択権があるバイアウト契約を結んでおり、11月中の期限までにオプションを行使するか否か、慎重に見極めていく。

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