才木、得意の直球狙われた プロ初被弾に2者連発…3発撃沈

 「交流戦、楽天8-0阪神」(17日、楽天生命パーク宮城)

 ベンチに下がった阪神・才木浩人投手が、静かに息を吐いた。実力不足。力のない直球を完膚なきまでにスタンドへ放り込まれた。プロ初被弾だけでは済まされなかった。大きく描かれた3本ものアーチ。ぼう然と着弾点を見つめることしかできなかった。

 先制弾を食らったのは二回。先頭の今江に中前へはじき返されると、続く銀次には直球を右中間スタンドまで運ばれた。これがプロ初被弾。先制2ランを許すと四回には、アマダー、藤田に2者連続本塁打。4回7安打4失点。悔いの残る66球での降板となった。

 狙われた球は一番自信のある直球だった。球威について「ファウル、三振を取れる球が少なかった」と話したが、それ以上に猛省したのは制球面。「甘くゾーンに入ったのを打たれた。コントロールミスが命取りになってしまった」。香田投手コーチも厳しい言葉をかけた。

 「(登板間隔は)かわいそうなところもあるけど、簡単にやられすぎかな。今日はボールに力がなかったですね」

 雨天中止の影響を受け、中20日と難しい調整ではあった。でも、才木は首を横に振る。「実力です」。ブルペンへこまめに入り、準備を整えていた。それでもはね返された真っすぐ。2敗目を喫したが、もう一度チャンスがもらえる見込みだ。やり返すには十分すぎる悔しさを味わった。言い訳はしない。この屈辱を次戦への踏み台とする。

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