金本監督、ジメジメ打線にお手上げ 「打てないもん」5戦連続1桁安打…3位転落

 「交流戦、阪神2-3ロッテ」(10日、甲子園球場)

 阪神は打線が援護できず、逆転負けで借金2の3位に転落した。初回に2点を先制しながら、二回以降は散発4安打で三塁を踏めなかった。金本知憲監督(50)は「ホント点が取れないわな」と貧打に嘆き節。きょう11日こそは、梅雨空を吹き飛ばす快勝劇を見せてくれ!

 スタンドから響く深いため息が、雨に濡れたユニホームに重くのしかかる。九回、中谷が自身229試合目でプロ初犠打を成功させた1死二塁の同点機も生かせず、無情のゲームセット。二回からのゼロ行進でも希望をつないだ投手陣の力投を思うと、金本監督の語気も自然と強まった。

 「うーん…ホント点が取れないわな。ピッチャーが1点以下に抑えないと勝てないという状況が、ずっと続いとるわな、これは…」

 初回に2点を先制して幸先良くスタートを切ったが、波に乗れない。初対戦のボルシンガーの「ナックルカーブ」にも苦しんだ中、個々の工夫も見えなかった。「それぞれが工夫せんとね。(カーブには)前に出るとか」。この日は6安打2得点。サヨナラ勝ちした前日9日も9安打3得点。まず、個々の状態を上げることが先決だが…。

 「上げていくしかないし、もうこれは、どうしようも、打てないもん。どうしようってな…各自が考えないとあかんし、打撃コーチが何か指示を出すとか。いい加減、ピッチャーは頑張ってるんだから」

 打線の低調ぶりが、そのまま投手陣への負担となっているのが現状だ。9日は6投手のリレーで勝利し、この日も5投手が登板。9日から始まった9連戦はまだ7試合残っている。打線の援護がないままでは、投手陣の疲労軽減を考えた起用もできない。

 「(投手は)その中で踏ん張ってるわけだから、何とかどうにかしないと。ホンマに。(打者への指示の徹底というのは)それはバッティングコーチに聞いてよ。どういう指示を出してるか、ちょっと分からないけども」

 5試合連続の1桁安打となり、勝てば勝率5割復帰だったが借金2で3位に転落した。梅雨前線のように湿ったままの打線。曇天を突き破れないようでは、悲願の優勝は遠ざかっていく一方だ。

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